1907 IN KOREA WITH MARQUIS ITO(伊藤侯爵と共に朝鮮にて)

個数:1
紙書籍版価格
¥2,497
  • 電子書籍

1907 IN KOREA WITH MARQUIS ITO(伊藤侯爵と共に朝鮮にて)

  • ISBN:9784434204319

ファイル: /

内容説明

今日、日韓問題を語る上で常に議題となる「日韓併合」。本書を読むと、そこに到らざるを得なかった当時の朝鮮半島情勢が手に取るように分かる。
米国心理学会の第2代会長であるイェール大学教授(哲学・心理学)のジョージ・トランブル・ラッド博士(1842-1921)が、伊藤博文初代統監と共に1907年、日韓併合前の朝鮮を訪問し、当時の実情をありありと記録した貴重な一次資料である(日本で初翻訳、対訳本)。
1900年代初め、帝国主義の時代。宗主国であった清の弱体化に伴い、ロシアが虎視眈々と朝鮮半島への侵出を狙っていた。
日本の穏健派の指導者、伊藤博文初代統監は、何とか腐敗した朝鮮を立て直し、人民の生活を向上発展させようと、一心に思案努力していたが、伊藤統監の招きで、1907年、朝鮮半島を訪れたのが、ジョージ・T・ラッド博士であった。
ラッド博士は、1907年3月から5月まで朝鮮半島を旅し、人々に講演をして教育に関する啓蒙活動を行なうかたわら、第二次日韓協約が締結されるまでの朝鮮の皇帝や臣下たちとの伊藤博文の粘り強い交渉の様子など近くで見る機会を得た。
そして、伊藤統監の朝鮮へかける思いに心打たれ、その様子をつぶさに記録し、アメリカに帰国後ニューヨーク・タイムズなどに記事を投稿。1908年、米ニューヨークで、本書の原書である『IN KOREA WITH MARQUIS ITO(伊藤侯爵と共に朝鮮にて)』を出版した。
ラット博士は、アメリカや日本で心理学の発展に貢献した学者であるが、1907年、日本への貢献から外国人初の旭日中綬章(勲三等)を受賞している。
本書の題名である1907年の2年後の1909年、伊藤博文が暗殺され、日韓併合へと時代は急展開していく。本書は、日韓併合の直前の朝鮮を、ドキュメンタリー映画のように、生々しく伝えている。

目次

編者まえがき
まえがき
第一部
第一章 招待
第二章 初めて見た朝鮮
第三章 ソウルでの生活
第四章 ソウルでの生活(続き)
第五章 平壌への訪問
第六章 済物浦およびその他の地域
第七章 出発
第八章 個人的な回想と印象
第二部
第九章 歴史的問題
第十章 歴史的問題(続き)
第十一章 契約
第十二章 統治者と国民 (要約)
第十三章 資源と財政 (要約)
第十四章 教育と公共司法 (要約)
第十五章 外国人と外交関係 (要約)
第十六章 間違い:現実のものと架空のもの
第十七章 使節団と宣教師 (要約)
第十八章 1907 年7月 そしてその後
第十九章 問題の解決
附録
編者あとがき

最近チェックした商品