スターツ出版文庫 私の好きなひと

著者名：西ナナヲ

スターツ出版（2017/11発売）

• ISBN：9784813703105

内容説明

彼はどこまでも優しく、危うい人―。大学１年のみずほは、とらえどころのない不思議な雰囲気をまとう『Ｂ先輩』に出会う。目を引く存在でありながら、彼の本名を知る者はいない。みずほは、彼に初めての恋を教わっていく。しかし、みずほが知っている彼の顔は、ほんの一部でしかなかった。ラスト、明らかになる彼が背負う驚くべき秘密とは…。初めて知った好きなひとの温もり、痛み、もどかしさ―すべてが鮮烈に心に残る、特別な恋愛小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[凍矢]

優しくて、人当たりの良い謎の男、Ｂ先輩。そんな彼を好きになったお嬢様学校に通っていた主人公。両親との確執、Ｂ先輩との葛藤、友人の大切さを凝縮した作品でした。ちょっと特別な恋愛系の話です。若干、複雑ですが。

2017/09/09

[☪️Meru☪️]

最初はなかなか物語の中に入り込めなかったのですが、後半すごく面白くすらすら読んでしまいました。 大学生の話というのは、なかなか読まないので自分としては、新鮮でした。 B先輩はいろいろあったけれど、とても優しい人なんだと思いました。

2018/12/17

[ゆん]

箱入り娘の大学デビューと初恋のお話。 甘酸っぱいと言うか、わかりやすい猪突猛進な恋を突っ走る感じが懐かしいような面映ゆいような、感じ。 好きを言葉にできて、形にできて、全力で生きていけるっていうのは青春だなと感じた作品。

2017/10/09

[りぷれ＠灯れ松明の火]

帯と表紙買い。不思議な雰囲気のB先輩に恋するお嬢様学校出身のみずほ。恋愛だけじゃなく、家族のことや友達のことにも触れています。この物語を読みながら、ちょうどみずほと同じ年齢の頃に好きだった人を思い出しました。

2017/10/01

[よう]

裏表紙の説明や帯文の通り、初恋の痛みや切なさがぎゅっっと詰まった特別な物語だと思いました。みずほのB先輩への恋心だけじゃなくみずほの両親の事、友達の事、B先輩の優しさの奥に抱えた事も盛り込まれていて、余計に恋の苦い部分が増して切なくなりました。みずほだけじゃなくて、この中に出てきた人物みんなが幸せになれたらいいな、と思えるお話でした。

2017/09/12