内容説明
山と緑に包まれた小さな町に暮らすあかり。高校卒業を目前に、幼馴染たちとの思い出作りのため、町の神社でキャンプをする。卒業後は小説
家への夢を抱きつつ東京の大学へ進学するあかりは、この町に残る颯太に密かな恋心を抱いていた。そしてその晩、想いを告げようとするが…。
やがて時は過ぎ、あかりは都会で思いがけず颯太と再会し、楽しい時間を過ごすものの、のちに信じがたい事実を知らされ――。優しさに満ちた「まさか」のラストは号泣必至!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーちゃん
74
小学生の頃から仲良しな4人組。街を離れる前に4人で集まり、キャンプをすることになるが…。 途中から結末を察することが出来て、一気読みでした。 大切な相手は、いなくなってから大切だったと気づいたり、伝えておけば良かったと後悔したりすることがあり、それは仕方がないことだけれど、今大切な人のことはいつでも大切にして、言いたいことは言いたいなと思いました。 あかりは、颯太に言いたいことが言えて、気持ちを伝え合えて良かったな。最後は本当にとても感動しました。 優しさが溢れる話でした(*´꒳`*)2022/03/02
Hiro
22
この本は、優しさで溢れた本だなぁと思いました。誰かを思いやる気持ちは、生きていく上で必要なものなんだと感じました。物語の途中で、あかりが颯太と偶然出会って過ごした1日は、あかりが見た夢なのだろうと見当がついたのですが、あかりが、遥と真人と森美町で出会った場面は夢なのでしょうか、それとも、あかりの分身のようなものなのでしょうか。僕は、すべて夢だったのではないかと考えているのですが、何か他の意見がある方は是非教えてください。この本を読んで、僕も今までより増して、人を思いやっていきたいと、そう思える作品でした。2018/04/07
じゅんぺい
17
展開としてはよくある感じの内容だけどやっぱり読んでて泣きそうになりました。ただ、悲しい結末ではなく前を向いていけるような終わり方だったのは良かったかなと思った。2018/03/21
ベローチェのひととき
12
主人公のあかり、幼なじみの遥と真人、転校生のそうちゃんの仲良し4人組が奏でる物語。いや~、泣けました。おっさんが通勤電車の中で泣いてしまいました。この手の話は弱いです。途中で出てくるあかりが作った物語も心に沁みました。悲しい物語です。2017/10/18
凍矢
10
これは、反則でしょうと思うほど、涙が出て、止まりませんでした。まさかのラストに、更に涙が溢れてしまいました。感動したというとかじゃないんです。悲しくて、やりきれない程、丁寧に書かれた作品でした。2017/09/28