ハヤカワ文庫JA<br> 死刑にいたる病

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ハヤカワ文庫JA
死刑にいたる病

  • 著者名:櫛木理宇【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 特価 ¥484(本体¥440)
  • 早川書房(2017/10発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150313005

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内容説明

鬱屈した大学生活を送る雅也は、連続殺人犯の大和から冤罪の証明を頼まれる。戸惑いつつ調査する雅也が辿りついた驚愕の真実とは。『チェインドッグ』改題文庫化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よむヨム@book

484
★★★★☆ 星4つ 映画を観て、興味を持ち原作を読んでみた。 映画と原作では、榛村大和と筧井雅也の印象が違った。 特に、榛村大和は阿部サダヲさんの名演のせいか、映画の方が残虐で怖く気持ち悪さを凄く感じた。 冒頭で、キェルケゴールの言葉で「絶望とは死にいたる病である。」と記述されているが、櫛木理宇さんは、榛村大和にとって『死刑にいたる病』は何なのか? 私は、プロローグに書いてある『孤独』ではないかと解釈した。 また、少し時間をあけて、映画とこの本を再観賞、再読したい。2022/10/24

そる

413
第1章から主人公雅也が鬱屈しすぎて胸糞悪い。第2章から惹き付けられて一気だが、暴行して殺人、虐待や生育歴がエグくて気持ち悪くて悲しくて、険しい顔で読み進む。連続殺人鬼榛村が紳士的で人に好かれることや計算高すぎてどこまで本当なのかとか、気持ち悪いしゾワッと寒気がする。確かに生い立ちが粗悪だとこんな心理になるだろうが⋯なんか救いはないのか。「「不幸な生まれなら、人殺しになってもいいんですか?違うでしょ。孤児だろうと施設育ちだろうと、犯罪とは無縁に立派に生きてる子たちが世の中にはたくさんいるんです。(略)」」2021/06/21

410
シリアルキラーというのはどうしてこうも人の興味を惹きつけるのだろう?あまり良い考え方ではないけれど、多分それは人という禁忌を破った者への未知への憧憬に似たような気持ちがもしかしたらあるのかもしれない。雅也は知らず知らずのうちに榛村大和に影響を受けてしまうのも、そう考えたなら納得出来るのではないだろうか?「嘘をつくときは、九割方真実を話すのがいい。残りの一割だけで嘘をつくのがこつだよ」と、これは大和の言葉だけどなるほどなと納得してしまった。2021/11/14

あきら

401
展開が読めなさすぎて、かなり終盤まで結末がまったく予想できなかった。いつの間にか脳が支配されたように、物語にどっぷり浸かります。 羊たちの沈黙のレクター博士を思い出しました。 とても面白かったけど、これは後味悪いな。 2022/02/24

yumimiy

336
4冊目、この作家が描く残酷はホントに面白い。冷酷で残忍な連続猟奇殺人犯、榛村大和は獄中に居ながら人々を操る怪物。まるでハンニバル・レクター博士のようだった。人間は美しいもは勿論だが、危険な怪しいモノにも魅了されるんだなと思った。死刑確定であろう大和から手紙が届き面会した青年は、徐々に大和の思う壺にハマってゆく様が恐ろしや。それは、鬱屈した精神で日々、視野の狭い日常を過ごした結果の落とし穴。青年は大和の呪縛から逃れるだろうか…。最後に、凄く怖い言葉の引用があった。「あたしはあなたの病気です。」こわいよ~😱2023/04/05

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