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内容説明
不幸は至る所にあるものであるということを前提にすると、本書はそのような「日常的な不幸」に対する処方箋集ともいえる。 そしてその処方箋に共通するのは、自分の世界にこもるのではなく、外界へ興味をもつこと、外的なものに対して好奇心をもつことであるとラッセルは説く。
第一部 不幸の原因
1 何が人びとを不幸にさせるのか? 2 バイロン風な不幸 3 競争 4 退屈と興奮 5 疲労 6 嫉妬 7 罪悪感 8 被害妄想 9 世論に対する恐怖
第二部 幸福をもたらすもの
10 いまでも幸福は可能であるか? 11 熱意 12 愛情 13 家庭 14 仕事 15 非個人的な興味 16 努力とあきらめ 17 幸福な人間
解説 小川仁志
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
72
読了記録を見て愕然。既読だと……?! まったく内容を覚えていないのだが……。岩波文庫版だったため訳者が違うこともあり新鮮な気持ちで読めたのでま、いいか……。2018/11/13
molysk
67
何がひとびとを不幸にさせるのか?本書の前半は不幸の原因として、厭世的な世界観、競争、退屈、興奮、疲労、嫉妬、罪悪感、被害妄想、世論に対する恐怖を挙げて、これらを解決するための方策も示す。後半では、幸福をもたらすものは、熱意、愛情、家庭、仕事、趣味、努力と適度なあきらめであるとする。そして、自分自身に向ける関心が過剰であれば不幸をもたらすとして、情熱と興味を適切に外部の世界に向けることによって、幸福は達成できるとする。ラッセルは、数学や哲学に足跡を残した知の巨人。自身の経験に基づき、論理的に幸福を論じる。2023/10/09
Kentaro
29
熱意を欠くということの主なる原因の一つは、自分が愛されていないという感情である。その反対に、自分は愛されているのだという感情は他のいかなるものにも増して、熱意を促進せしめる。もちろん、ある人が自分は愛されていないのだという感情を抱くにはさまざまな理由がある。 安全だという感じをもって生活に直面している人は、とにかくこのような安全感が彼らの上に災厄をもたらさぬかぎり、不安の感情をもって生活に立ち向かう人よりもはるかに幸福である。2024/06/06
はなよ
25
面白かったけど長いし読みづらい。毎日少しづつ読むのが一番だと思う。内容はいいけど、とにかく訳が長ったらしく、読みづらい。元が昭和27年発刊のため、過剰なまでに接続詞や副詞がちりばめられている。ただの復刊だからしょうがないけど、これでは幸福を求める人が読むほどの手軽さは無いと思う。そのため、「平穏な日々を暮らしているけど、何が幸福かわからなくなった人」が、根気良く読む本だと思う。手軽に幸福について知りたいんだったら、訳の新鮮さも合わせてアランの幸福論の方がいい。2018/04/14
GASHOW
14
ラッセルがちょうど100歳年上だった。社会環境が全く違うのだが、古さを感じないのは驚きだ。ラッセルが、SNSでつながる社会をみたら、こういうに違いない。他人に公開しすぎるから嫉妬で幸福になれないのだ。幸福感がもてないことを通り越して精神を病んでいる人も多い。思春期まではいかなる性的な情報も与えるべきでは、ないという。デジタルネイティブのそのあたりはどうなのだろう。2017/12/20
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