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内容説明
昭和39年に開業した東海道新幹線に始まる我が国の新幹線鉄道は、山陽・東北・上越・北陸・九州・北海道の各新幹線を合わせて営業キロ約3000キロに及び、高速・安定・大量輸送を可能にしたネットワークとして機能している。本書は、先人たちが幾多の困難を克服して築いてきた新幹線建設のリアルな歴史と、そこで培われてきた技術の進化を、新幹線鉄道の開発と建設に携わってきた著者がわかりやすく紹介していく。
高松 良晴(たかまつ よしはる)
元・日本国有鉄道建設局技師、技術士(建設部門)、土木学会名誉会員。1939年生れ。1962年日本国有鉄道入社、東日本旅客鉄道、日本鉄道建設公団と40年余りにわたり、主として鉄道建設及び改良工事に従事。その間、運輸省国有鉄道部技官として国鉄改革法案審議に参画し、最後の鉄道現場は、鉄道主任技術者としての埼玉新都市交通(ニューシャトル)。著書に『もう一つの坂の上の雲 鉄道ルート形成史』(日刊工業新聞社、第37回交通図書賞)、『東京の鉄道ネットワークはこうつくられた』(交通新聞社新書、2015年度日本鉄道施設協会著作賞)がある。
目次
■本書の収録内容
第1章 東海道新幹線
第2章 山陽新幹線
第3章 東北新幹線
第4章 上越新幹線
第5章 北陸新幹線
第6章 九州新幹線
第7章 北海道新幹線
終 章 新幹線ネットワークのさらなる向上にむけて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uchi
2
埼玉県民としては、やはり東京大宮間の新幹線開業が興味深かった。2019/11/10
インテリ金ちゃん
1
説明写真は豊富だが、1枚も地図や図がないのはなぜ!?2018/03/05
うーちゃん
1
東北新幹線の章では、東京~大宮間の用地買収の苦労話が延々と続く。北陸新幹線の章では、筆者が手掛けた在来線の橋梁建設のエピソードが詳しく語られる。一方、九州新幹線の章では、長崎ルートがあまりにあっさりしている--などなど欠点をあげつらっていけばきりがない。しかし、国鉄の技術者として、新幹線建設の現場を見続けた人間にしか語り得ない、生々しいエピソードが随所にあり、読み応えがあった。ただし、新幹線の線路やトンネルの建設・土木の話が中心で、車両のことはあっさりしている。車両ファンは肩すかしを食らうかも知れない。2017/12/25
sige
1
元国鉄建設局技師の方が語る、全国の新幹線建設記録。書店で見かけて、興味が湧いたので購入。各線のルート選定の話や建設時の苦労、用地買収と一部の地域住民の説得など、あまり語られぬ建設秘話が語られる。特に、筆者が若い頃に関わったという黒部川橋梁のエピソードは、感慨深さがより強く伝わって来た。新幹線ファンも楽しめるが、建築に興味がある方には参考になると思われる一冊。2017/11/09