内容説明
「日本各地に残る廃虚や歴史的な遺構を見て回ることで、明治以降、この国が経てきた近代化の経緯に思いをはせ、自分が今までに気づかなかった別の一面に光を当てられるのではないか。そんな風に思ったのだ」(「はじめに」より)。軍艦島、国立国会図書館、黒部ダム、諏訪之瀬島、糸数壕……。トンネル、炭坑、地下世界etc. 北海道から沖縄まで、日本の近代化の過程で「忘れられた場所」をめぐる、12の旅の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ROOM 237
15
かつて賑わっていた場所も長年放って置かれ廃墟然とした途端、俄然興味が湧いてくる捻くれ者です。皆さんもそうでしょう(✧Д✧)カッ! スタンダードな軍艦島に炭鉱跡地も行ってみたいけど、現在機能している国会図書館地下8階レポにワクワク。国内で出版されたブツ全保存の使命感、紙を良い状態で保存する原理主義の施設。無認可の湿度コーディネーターとして55%という数字は勤務する人達のことも加味した数字なのか…気になります。あとは日韓トンネルの進捗状況レポですが、本書は13年前刊行だけど切れ味鋭いツッコミしてます。2023/01/29
ようはん
15
軍艦島の地下通路や宮沢賢治ゆかりの釜石の鉱山跡等明治〜昭和の高度経済成長期に作られた地下坑道や施設を取材した内容。国会図書館の地下室のようにまだまだ現役の存在や釜石鉱山のように新たな活路を見い出すケースもあるとはいえ、多くは往年の活気は無く廃墟として少しずつ朽ち果てて忘れられていくのが侘びしい。2021/09/10
アルクシ・ガイ
4
大震災の三か月前に出た本です。「人形峠…」がしみじみと感慨深い。ヒッピー。懐かしいなあ。同じ名前の菓子が発売されたの、覚えている人いるかしら。ゲーリー・シュナイダーが日本の孤島に来ていたんですね。日韓トンネルってジョークだと思ったらマジだった。2017/10/21
オシャレ泥棒
2
図書館 最近読んだ三津田信三『黒面の狐』のテーマである炭鉱が扱われていたので。十章で吐噶喇列島を知り、三津田作品の地名のようだと思った。口永良部島や臥蛇島なども。三津田作品の独特の地名はあながち有り得ないものではないな。十ニ章の9条や所謂平和教育に対する著者の考えに同意する。>「国を富ませ、守るためなら、そのときでできうる限りのことをする。」たとえ良くない結果となったことでも、人々が奔走し、どうしようもない中で、苦悩の末に下された決断をただ批判のみすることは私にはできない。2017/12/13
あきぴー@武蔵国
1
タイトルを見て読んでみたのだか、しょうもない本を掴まされた… 取材も1~2日で行ったようですし、十分な調査を行わず、思い込みだけで書いている箇所が多々あり、面白くもなんともない。 雑誌記事ならなんとかなるかもしれないが、本としてなってない。 評価:★☆☆☆☆2017/11/19
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