―<br> 人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話

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人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話

  • 著者名:稲垣麻由美【著者】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • KADOKAWA(2017/10発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040693903

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内容説明

がん宣告を受けると多くの人は混乱する。清水研先生(国立がん研究センター中央病院・精神腫瘍医)は静かな対話で患者の苦悩をほどいていく。
すると彼らは人生でほんとうに大切なことに気がついて輝きを取り戻すのだ。
がん宣告を受けると、多くの人はいやがおうにも死を意識し混乱する。そういう意味で、がんは非情な病である。本書に登場する患者さんも、がんと闘いながら、やがて自分自身の境遇に葛藤することになる。国立がん研究センター中央病院(築地)・精神腫瘍科長の清水研は、がん専門の精神科医として、これまで3000人以上の患者さんやその家族と、静かな水のような対話を続けてきた。入院患者だけでなく退院してからも清水との対話に通う人も多くいる。何度も対話を重ねるうちに、彼らは自分が負っている未解決な問題に気がつき、その解決に取り組み始める。ここに紹介する七人は、「小児がんで21歳で逝った大学生」「乳房全摘出を決意したモデル」「司法試験の前日にがんを発症・転移した青年」「ふたりの子供をもつ若いお母さん」「何不自由ない暮らしを送ってきた(はずの)主婦」「一人で喫茶店を経営してきた活発なママ」「全力で仕事をし、家族のヒーローとして頑張っているお父さん」だ。どの人も清水先生との対話によって、苦悩をほどき、人生の新しい扉を開いていった。――それは清水自身が若い頃から抱えていた心の鎖をほどいたのと同様だった。
本電子書籍は、まだまだ知られていない精神腫瘍科の存在を知ってほしいという、ひとりのがん患者の切実な願いから生まれました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

18
リミテッドにて ●最期を意識すると人生の未解決な課題に取り込もうとする ●行きたいところは? 痛くないところに行きたい ●一生懸命聴く姿勢は患者に届く ●死の恐怖は3つ 死に至るまでの過程に対する恐怖。自分がいなくなることによって生じる現実的な問題。消滅する恐怖 ●理解すると負の想像力は働かず安心 ●死を免れる人はいない ●どう自分で意味づけられるか ●自分は何を大切にしているか、何を失ったか、何を恐れているか、何が残っていて何を得たのか ●今を未来のためだけに使うべきではない ▷良書2020/06/07

えみみ@ヒプマイ沼

14
緩和ケアに関わっている方からおすすめされて、読んでみた。自分の人生でほんとうに大切なことって何か考えてみたいというのもあって。。精神腫瘍科って、あまり馴染みがなかったのですが、がん患者さんとその家族にとって時には必要なケアなんだと思いました。もちろん全ての医療機関でサイコオンコロジー専門の医療スタッフがいるわけではないので、緩和ケアに携わる看護師、コメディカル、様々な職種がこういった考え方をすこしでも日常の業務に取り入れられればいいなと思った次第です。自分自身、日々何の為に仕事を頑張っているのか。(続く)2018/06/26

マネコ

10
終末期の方が人生を振り返り後悔していることややり残したことを聞くと、誰にでも当てはまることは多いと思います。最期までにやらないで後悔することことを一つでも減らしたい思いました。2019/03/28

OHモリ

7
〇「精神腫瘍科(サイコオンコロジー)の存在を、がん患者とその家族に知ってもらいたい」●というがん患者の切実な願いから生まれた本書は、精神腫瘍科の清水医師が関わった7人のがん患者との対話を中心にしたノンフィクション。読みやすい文体で内容や用語も分かりやすかったと思う。もっと多くの人に読んでもらえたらいいのになぁ。●「あなはたご自分の人生を、語るに値しない、つまらないものだと思っていらっしゃるのですね」という聞き返しが深いかなと思った。レジリエンス、振り返って人生が意義あるものだったと肯定できることが大切。2018/04/19

Harumi Narukawa

5
ガン患者は不安で多くの情報を得ようと手を伸ばすものです。でも この本は情報をくれるのではなく その不安自体を受け止め 安心を与えてくれる。いい本に出会えました。この医師にかかれなくても私には 十分癒しの効果がありました。2018/07/17

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