ダッシュエックス文庫DIGITAL 輪廻剣聖 持ち手を探して奴隷少女とゆく異世界の旅

著者名：多宇部貞人【著者】/あずーる【イラスト】

集英社（2017/10発売）

• ISBN：9784086312059

内容説明

聖剣――それは人類最後の希望。　刑事だった主人公は、暴漢(ぼうかん)に拉致(らち)されかけた少女を見つけ、正義感から助けようとして死ぬ。この世に正義なんかなかった……と、すっかりやさぐれながら。　気がつくと神々の世界にいて、剣になっていた。　《邪神に支配されてしまった世界》を救うべく、最強の剣として異世界に送られることになる。　神々のスキルを与えられ聖剣となった主人公は、真の持ち手を探して、荒廃(こうはい)した異世界を旅していく。邪神の生贄(いけにえ)にされそうだったところを助けた、奴隷の少女をお供にして。　人間に対してひたすら懐疑的(かいぎてき)な聖剣と、自己犠牲で性善説な奴隷少女のまったり珍道中――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[HANA]

元刑事が死んで異世界で聖剣として生まれ変わる話。正しさを大事にしすぎて退職したという主人公なだけあって、行動は結構誠実な感じ。ひたすら剣のままでも面白そうではあったけれど。これはこれで面白かった。

2017/10/30

[サキイカスルメ]

バナナミルク美味しいよね。元刑事のフリーターが少女を助けて死んだら、聖剣として生まれ変わりましたというお話。主人公の聖剣は、人に対して懐疑的って感じはしなくて、むしろ過去の自分への後悔から人を助けたいという気持ちが強い熱血漢なんじゃないかな、と。サヤ、可愛かったです。善良さと純真さのかたまりというね。そんなサヤに保護者っぷりを発揮する聖剣さん、面白かったです。まだまだ旅は始まったばかりというところで終わっているので、続きが欲しいところです。

2017/09/28

[真白優樹]

―――どんな世界にも、正義はあるのか。正義感、口で言うのは簡単であるも、いざ行動に移そうとすると中々踏み出せないもの。そんな感情を誰よりも抱えるが故に悪に絶望した青年、そんな彼と世界の綺麗さを信じる少女が2人、悪に塗れた世界を旅していく、そんなお話。聖剣となった男はこの世界に小さく根付く小さな正義に触れ、考えを変えるのか。今はまだ人間を信じられぬ偏屈な聖剣。仲間を増やしながら続いていく旅。その旅は、この終わりかけた世界を救う事が出来るのか。続く道の先で出会う小さな正義とは。 さて、どうなるのか。

2017/09/25

[2JLK大佐]

久しぶりの読書。よくある異世界転生物と言われればそこまでだが、剣が主人公と言うのは悪くないと思う。上手く言えないが、続いて欲しい作品。サヤさんがかわいい。頼む、続いてくれ。

2017/10/21

[イシカミハサミ]

やっぱりシロクロネクロの ガンガン行こうぜ感は超えてこないな。 主人公は剣。 ちょっとだけ人間に戻れる。 とにかく文体から時の歩みが伝わってこない。 神様たちの事情もよく分からない。 システムメッセージさんも どうせキャラを立てるならビジュアルを用意してあげたらよかったのに。 全体の雰囲気は好きなのだけれど。 続巻があるなら、降臨した太陽神さんの剣での無双シーンが見てみたい。

2017/12/18