内容説明
老老介護、実家が困窮、過労死寸前の夫…。大切な家族。大好きな家族。けれど、もしも経済的にも肉体的にも支えることができなくなったら……あなたは家族を捨てられますか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまゆ
7
誰も悪くないのに次から次へと。。ああ・・早く、生活保護受けてーー!と思いながら読んでいた。MSWが同行支援してくれ受給出来て良かった~。 そして、知らず知らずのうちに涙が・・・「あんたは今も頑張ってる生きることを頑張ってるって、お母さんは知ってるよ」そうやって知っていてくれる人がいることって人には必要。勿論、お金だけじゃないけど、お金は心身健康でいるためにもほんと必要。2017/10/21
Takao
6
2017年10月25日発行(初版)。「フォアミセス」2017年2〜4、7、8月号に掲載。この著者の作品は、生活保護を取り上げた『陽のあたる家』、子どもの貧困を取り上げた『神様の背中』に続き3冊目。本作は、過労死ラインを超える長時間・過密労働による鬱病発症、非正規労働者問題、生活保護行政など様々なテーマを問うている。いまや定年退職しても悠々自適の老後とはいかない。医療・介護費用はバカにならない。そこに長時間・過密労働で鬱病発症、退職に追い込まれた息子の問題が絡んでくる。それを救うのは生活保護制度だ。2017/12/16
めえめえ
2
ある家族が生活保護を受給するまでの話。父親は介護の末死亡、母親は高齢で持病がある。息子はリストラの上思い鬱病で働けない。母親の年金だけでは到底生活出来ない。こういう家族に生活保護の制度が必要なのですね。我が家も他人事で無くなるかも知れません。子供たちが病気になったら無理をしないで欲しいと願う親心。2018/04/07