小学館文庫<br> 小森谷くんが決めたこと

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小学館文庫
小森谷くんが決めたこと

  • 著者名:中村航【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 小学館(2017/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094064650

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内容説明

余命2か月と言われて生き残っちゃいました。

 波瀾万丈な人生を送ってきたドラマの主人公のような人物ではなく、どこにでもいる普通の男子の物語を書いてみよう――。
 作家との話し合いの末、編集者が連れてきたのは三十代前半の会社員。しかし、話を聞いてみると、彼の半生はちょっと普通とはいいがたいものだった。
 愉快だった小学生時代。暗黒面に落ちた中学生時代。悪友とのおバカな高校時代。美容師の女性と初めてきちんとした交際をした大学時代を経て、紆余曲折の後、憧れの映画会社に就職が決まる。
 しかし、そんなある日、彼は余命2か月、末期がんであることを告げられてしまう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けえこ

15
30代前半の「普通の男子」小森谷くんの半生。 悪友に囲まれ、時々良友にも恵まれた小森谷くん、仁義を学んで残りの人生を大切に生きてほしい。2023/10/12

Gonzou82

13
電子書籍で安かったので購入。最初は全然面白くなかった。この調子で最後まで行くのか?と思いましたが。中学高校位から面白くなった。ある意味体験として共感できる事もあり、実際は常人にない稀有な経験もしてる。女の子を好きになるところは、常人を凌駕してるようにも感じる。仁義を得た主人公の未来の幸を応援したくなるようなお話でした。2018/12/16

さく

10
普通の男子の物語を書いてみようと方針を決めた編集者と作家。編集者が取材相手として連れてきた「小森谷くん」。 特殊な能力があるとか、すごい事件に巻き込まれるとか、そういうことがないという意味での“普通”。これがなかなか面白く読めるのは解説で言われる「男子の可愛さ」が上手く物語に仕上がっているからだろう、と思う。小森谷君のお母さんは大変苦労されただろうが、成長を見守って三十数年、充実感もなかなかのものなんではないか。すべての子育てがそうなのかも、と今19歳の息子を育てている私は思う。2018/01/14

くぅたん

6
好きな作家なのに、前回の非常事態宣言の時に買ってからずっと積ん読だった。一気に読めた。ちょっとおバカで真面目なふつうで忍耐強さも持ち合わせている男子。闘病シーンをクライマックスに感動もの、ではなく、冒頭に作者が宣言するように、魂を正しく捉えると、どのシーンも同じ配分だ。その一つ一つが彼をつくっているから。主人公が同年代(ちょっとだけ上)なので、出てくる時代背景ほぼわかる(笑)。2021/02/28

ねえ

6
いい意味で、他愛もない私の人生も小説になるな。自分の人生を振り返りながら読了。たまには思い出に浸るのもイイかも。2018/02/28

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