毎日新聞出版<br> 経済成長なき幸福国家論(毎日新聞出版) - 下り坂ニッポンの生き方

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毎日新聞出版
経済成長なき幸福国家論(毎日新聞出版) - 下り坂ニッポンの生き方

  • ISBN:9784620324494

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内容説明

低成長の「下り坂」の時代も、見方を変えれば「成熟した国家の高原状態」。潜在力をうまく活用すれば、活力のある社会は実現可能である。「競争社会」で埋没する「個」の能力こそ、ニッポンの潜在力に他ならない。「個」をベースにした「成熟国家」に向けて、ではまだこの国になにが足りないのだろうか? 人口減少に歯止めをかけた自治体の秘策とは? 「東京だけは勝ち組」がウソである理由とは? 低成長ニッポンの「国家論」と、下山の時代を生きるための「幸福論」を、平田オリザ、藻谷浩介両氏が徹底的に語り尽くした「幸福国家論」新登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

39
自分の指向性と一致するお二人の思考。ヒトがヒトであることを、基本から考え直すところから始めること。ヒトは社会の一員としてのポジションが大切だと思う。世間ではなく社会の一員。全体として人口減の中での取り合いに辟易としていると思うのだが。今の自分は、活性化の3文字が好きではなく、またウェルビーイングも数値化されファッション化しているこの国の今。ウィークタイズと、文化的側面の力が、キーになると考えている。演劇情動療法を初めて知ったが、大きなヒントがここにあるように思う。2023/06/01

壱萬参仟縁

34
本書では、できる限り、「成長はしないけれど貧乏にはならない」方策を、具体例をあげて、明るく示したつもり(5頁)。平田先生は、文化政策に関しておもしろい点は、他の政策は日本は非常に中央集権官僚国家なんだけど、文化政策だけは中央省庁がないという特殊な環境にあること(38頁)と述べる。藻谷先生は、人間は最初から芸術活動をしている。農業が始まって戦争するようになる、はるか以前から(59頁~)と述べる。平田先生は、小さな役場や共同体では、一人が複数の仕事をこなすのは普通のこと。人口減少社会で、 2018/04/13

あみやけ

32
人口減なんだから、経済成長を夢見てはいけない。東京は間違えた。地方を大事にしないと。学歴なんか役に立たない。終身雇用の時代じゃない。自己決定できる子どもにしないと。と言っても、社会通念はなかなか変わらないですよね。学校教育も。そう言ってるうちに手遅れになるのか?なにが、だれが問題だったのか?これから自分になにができるのか?経済的な豊かさはともかく、食料自給率はまずいですよね。資源もないし。でも、僕は日本が好きなんですよね。2024/10/13

奈良 楓

16
【とても良かった】頭の悪い感想ですが、なんか良かったです。地方自治体、共同体、そして私たちの「下り坂をそろそろ下りる」方法について。藻谷さんが結構とんがっている。2021/02/02

Sakie

12
アトキンソン氏が指摘するような努力を経済界はすべきで、しかし他方では、今と同じを維持できない以上、下り坂の日本の暮らしがどうなるのか気になる。数字とたくさんの実例からお二人が描く像はだいたい共通している。金銭を稼ぐことに消耗するのではなく、かといって帰農100%でもなく、複業や半農半Xなど、古くて新しい多様な生き方が地方では既に生まれている。多様で小さな活動には入りづらい雰囲気があるが、これは必要が生じれば越えられるものだろう。食料とエネルギーの自給率をどうやって上げるかなあ。たくましく楽しく生きる術。2019/11/29

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