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内容説明
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大人の想像を絶するひどいいじめをする子。一人ひとりは悪い子とは思えないのに友だちをいじめているときは悪意のかたまり。本書では現実のいじめの実態にもとづき、なぜ友だちをいじめるのか、なぜクラス全員で特定のひとりをいじめる「いじめの構図」ができあがるのか、いじめられている子がなぜ親にも言わないで耐えているのかなど、いじめる子や加担する子、いじめられている子の心理を徹底解明。対応策も紹介します。
目次
まえがき
メッセージ
第1章 うざいヤツはいじめて当然。笑ってスッキリ──いじめる子の心理
第2章 善悪よりも自分の安全が最優先──いじめに加わる子の心理
第3章 いじめが深刻化しやすい現代社会──いじめの背景
第4章 親や先生には知られたくない──いじめられている子の心理
第5章 学校を責めるだけではなく、協力して──いじめ対応策
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鈴
24
この手の解説本があるのは子供の気持ちがわからないからですよね。「親もいじめ・いじめられのなかで育った世代」と書いてあるからわかってよさそうなんだけど、子供時代に問題を解決せず時が流れて親になり、子供がトラブルを起こしても問題を把握できないということなのでしょうか。被害者になることは想定できても加害者になることは想定できないのかもしれない。今のいじめはクラスカーストの上位による低位へのいじめが多いが、学校と親の評価が高い子供の加害行為であり、それって学校と親がプレッシャーをかけているからなんだよね。2021/07/20
チェ・ブンブン
18
現代のいじめはおそろしい。「出る杭は打たれる」のではなく「強制的に出る杭を探して打つ」のが現代いじめの実情だ。私は、いじめを手塚治虫のようにプロになることで(映画の知識)回避したがこの本を読んでいると、この手法による回避率は低いことが分かった。とはいえ、うちの高校時代はいじめが皆無でマイノリティー人種も認めてくれる学校で良かったなと思った。そして、ユニークな人集まる大学に行って高校時代の退廃的勉強からも解放されて良かったなと感じた。2013/07/19
ochatomo
11
思春期始まる小学高学年から中学生までが対象 いじめが深刻化しやすい現状がイラストや図解で解説されて、わかりやすい いやがらせ、無視、噂、暴力…いじめることが仲間内でつまらない日常を笑い飛ばしてスカッとした気分を得るための唯一の手段になっている(自分の欠如感を忘れ、ストレス発散) いじめられている子の心理説明もリアル 傍観を許されず葛藤し後悔する子もいる 教師と親と専門機関と地域が一緒になってバックアップ 2008刊 「ヒトは「いじめ」をやめられない」も参考にしたい2023/01/14
bros
9
8年前のものなので、参考程度に。でもやはり本質は変わらないですね。どちらかといえば、のんびり君の我が子は、「られている」側です。親の誰しもが、いじめられることにはことさら神経質になるが、いつ、我が子がいじめる側になるかも知れないと言うことにアンテナをはりめぐらせ敏感にならないと痛切に感じた。2016/01/09
佳音
9
いじめによる心の傷を成人しても抱えている友が私の身近にいる。彼女は、ゼミで涙を流しながら、苦しんでいる過呼吸の原因(いじめ)を告白し、「私の経験を生かし、子どもたちの気持ちに寄り添う人間でありたい」と教員となった。大切な命や心を守れなかった後で、加害者を責めたてていてもいじめはなくならない。傍観者は正しいのか。笑ってみていた子どもはいじめっこではないのか。友だちをいじめる子どもの心理、背景を明らかにすることで、学校、親、地域、そして子どもがなにができるのかを考える本。2012/07/07