ドイツ修道院のハーブ料理 - 中世の聖女、ヒルデガルトの薬草学をひもとく

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ドイツ修道院のハーブ料理 - 中世の聖女、ヒルデガルトの薬草学をひもとく

  • 著者名:野田浩資
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 誠文堂新光社(2017/09発売)
  • 梅花ほころぶ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/9)
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  • ISBN:9784416715277

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内容説明

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179)、時代を超えて注目をされている12世紀ドイツの修道女です。ヒルデガルトは医学者、薬草学者、そして音楽家でもありました。
多くの著者を残し、生誕900年を祝した1998年あたりから、ドイツだけではなくヨーロッパ各地で、再びヒルデガルトがクローズアップされています。
中世の修道院での自然学に基づいた料理が、ストレスや過食、アレルギーなど現代病ともいえる症状を緩和するための健康料理として見直されつつあるのです。

修道院の食生活は、自給自足を基本とし、野菜を育て、家畜を飼い、パンを焼き、ジャム、チーズ、ソーセージなども自分たちで作る生活。
ストイックとイメージしがちですが、実はとても豊かです。
たっぷりの季節の野菜や果物を中心に、ハーブやスパイスの健康効果を加味したヒルデガルトのレシピは、まさに健康食、ダイエット食として理想的です。

本書は、ヒルデガルトのレシピの研究を長年続けている、日本におけるドイツ料理の第一人者、野田浩資シェフが、日本でも手に入りやすい食材で、できるだけ忠実にヒルデガルトの料理を再現したレシピブックです。
スペルト小麦など、今人気の穀物を使ったレシピも多数。
中世の食文化の考察や、現地紀行も掲載し、ヒルデガルトの足跡をたどる読み物としても楽しめます。

目次

序章 ヒルデガルトの料理と食文化
第1章 サラダ
第2章 スープ
第3章 野菜料理
第4章 魚料理
第5章 肉料理
第6章 スイーツ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

51
12世紀ドイツに生きた修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。修道院は中世では病院のような役割も果たしていたそうで、本書は医学者でもあった彼女のレシピを現代でも作りやすく紹介する一冊。食事により「健康を維持すること」「心身のバランスを整えること」を重視するそのレシピには様々な効能のある香草や香辛料、当時はあまり食べる習慣がなかったという野菜がたっぷり。どれもきれいな写真から良い香りがしてきそうで、手順や材料などをじっくり眺めてしまいます。また彼女の生涯や推奨する食材などのコラムも楽しく読み応えがありました。2019/02/13

たまきら

21
科学と芸術に秀でた一女性の生涯に触れつつ、プロが再現した彼女のレシピを堪能できる素晴らしい本です。しかもフルカラー!材料の紹介や彼女のそれらに対する哲学などもわかりやすく説明されています。中世というどこかほの暗い印象のある時代に努力した一女性がいたことを知られただけでも心に明かりがともるような気持ちになりました。2018/05/02

Bo-he-mian

13
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。12世紀ドイツ…まだ社会での女性の地位が圧倒的に低かった時代に、音楽家、医・薬学者、自然・博物学者にして思想家として多大な影響力を誇った、賢女の代名詞のような女性である。彼女がものした最初の書物(本人は文盲だったので修道士が口述筆記した)『SCI VIAS(スキヴィアス)』はラテン語で「道を知れ」の意で、「知ること」を意味する「SCI」は科学=「SCIENSE」の語源になった。一方「VIAS」の方はフランス語のセ・ラ・ヴィでおなじみ人生「VIE」の…おいもう文字数限界かよ!2019/07/27

くみ

11
本棚整理したら消えてしまったのでもう一回登録。。 読友さんの素敵な感想で野田シェフの存在を知りました。これはその本とは違うけどタイトルと滋味あふれる表紙の写真に惹かれました。難しい?と思ったけど、作りやすくアレンジしてくれて、そのあたり野田シェフの技術力の為せる技だなあと思います。鶏肉と豆の煮込みとスフレを作りました。優しい味でした。日本では手に入りにくい食材やハーブが気になる。あと生のフェンネルだけのスープとか。体験してみたいです。2021/02/27

ふゆ

8
野田シェフキャンペーン改「勝手に野田シェフブーム」ちょっと怯むようなボリュームの一冊でした。修道女ヒルデガルトの頑なで高潔な、でも慈愛に満ちた美しい一皿が、暖かい野田シェフの人柄を載せて私のところへやってきた。ドイツなのにジャガイモがない不思議を教えてもらったり。シェフが言う通り、東洋医学に通じる医食同源の考え方をおもしろく読みました。写真もきれい。あの読友さんはこれをお作りに…すばらしい…2021/05/30

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