スペリングの英語史

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スペリングの英語史

  • ISBN:9784152097040

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内容説明

英単語はなぜ発音どおりに綴らないのか? イラッとした経験のあるすべての読者にお薦め。あの変な綴りは壮大な歴史と背景あってのことかと思わず納得する、オックスフォード大教授によるノルマン征服から現代までの英語史をスペリングから覗くユニークな論考。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

23
歴史から探る英語のスペリング。著者はオックスフォードの英語学者。訳者は慶大教授。英語表記の歴史を紐解きながら、いかに英語が非常に複雑な綴り字体系を持つに至ったかを解説。結構高度なことが書いてある一方、平易で訳も悪くないので素人でも読める。曰く、英語のスペルは時代時代で拡張を繰り返し続けた大聖堂のようなもの。部外者(学習者)からすれば煩雑で迷惑この上ないが、所有者は愛着をもっているので安易に変えてくれなんて言ってはいけない。だって嫌でしょう?外国人に「漢字なんて不便なんだからなくしてYO」なんて言われたら。2017/12/22

春風

8
toughとthoughとghost、なんで同じghなのに発音違うの?とかbelieveとreceive、なんでieとeiなの、とか、誰もが悩まされる英語のスペリングの理不尽さの理由を、英語1500年の歴史と、そしてほぼ常に敗北し続けてきたスペリング改革者たちの奮闘を辿って説明してくれる。まあ増築に増築を重ねてこうなってしまったのは分かるんだけど、もうちょっとなんとかならなかったのか英語よ。2017/10/22

mft

5
英語のスペリングが理解しにくい今のようなものになった歴史と、失敗続きの改革の試みと。基本的に、現状を受け入れる以外の道はないというところに落ち着く。日本語の正書法について訳者があとがきで寝言を並べているが、変体仮名の追放とか新仮名への切り替えとかの改革が成功裏に行われた事実を過小評価しすぎではないだろうか2018/06/18

こたろう

5
ヒエログリフから現代英語までのスペリング変化について、地道な調査に基づき書かれた本。英語を勉強された方なら、みんな思うこととして、なぜ発音しないのにgh, v, l, k...etcは存在しているんだろうか? そんな疑問を持ったことがある人には是非読んでもらいたい。historyをhis+storyだから!などと無学を晒すようなことを主張しているフェミニストを鼻で笑う知識が付きます。英単語はそんな単純なもんじゃない(笑) 英単語の本だけれども、ヒエログリフから始まるところも面白い始まり方。2018/04/01

χ

5
英語のわかりにくいスペルの歴史。理由がわかると覚えやすい。とはいえ英語学習には雑多すぎて向かないと思う。1ページに文字がぎっしりで表も少なく網羅的。好奇心重視。予測変換やコピペで正確な綴りを知らなくてもどうにかなっていくだろうし簡単にしていく必要性は少ない。無駄と思える字にも歴史があり奥の深い法則性がある2017/11/05

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