右も左も誤解だらけの立憲主義

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍
  • Reader

右も左も誤解だらけの立憲主義

  • 著者名:倉山満【著】
  • 価格 ¥1,188(本体¥1,080)
  • 徳間書店(2017/09発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198644826

ファイル: /

内容説明

戦後70年以上も日本では憲法論議は不毛に終わっていたのか。護憲派は立憲主義を掲げて誤植も含めて一字一句変えさせないと主張し、改憲派は条文を変えることだけにこだわってきた。しかし本来の立憲主義は条文にではなく、運用にこそある。実はリベラルも保守も誤解だらけだったのである。日本の憲法観に悪弊を垂れ流した東大憲法学を完全論破し、世界各国の憲法を比較しつつ、吉野作造の「憲政の本義」に依拠して立憲主義の本質に迫る決定版憲法論!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

15
題名とは違い、かなり真面目な、そしてハイレベルの本。法哲学・法思想・憲法思想というキーワードがぴったりの本。憲法とはその国の歴史と伝統に立脚して形成されるもので、憲法修律としては十七条憲法も含まれるというのは驚きだ。不文法のイギリス憲法典にはマグナ・カルタ以降含まれるのと同じだという。戦後の憲法学は条文解釈にこだわりすぎるというのも納得。国家主義・軍国主義・ファシズムも戦後は曲解しているというのも納得。やはり戦前の学者は偉い。戦後は劣化の度が激しい。2017/11/05

やす

12
倉山氏の憲法本は何冊か読んできたが、その中でもかなり読みにくいしボリュームがある。そして憲法学者が読むべき本であり、いかに日本人が憲法を理解していないのか分かる本。第一章は宮沢俊義のせいでかなり読むのが苦痛だった。そのかわり二章からのイギリスを中心とした憲政史はとても面白く読めたし、勉強意欲が湧く。デモクラシーの文字が一人歩きしているが、常識人吉野作造はもう少し評価されるべきじゃないだろうか。2018/02/21

ミナ

9
吉野作造は天才だ!憲法の条文よりどう運用するか、精神が大事!歴史も大事だし、国際法も大事!!など。憲法は変えれば良いと思っているけど変えるにしても憲法語るならやはり知って学んで吟味しなくては、良い憲法なんてできないのでは?2019/08/16

Рома

5
立憲的という観念が最後までモヤモヤっとしていた。9条について私なりに立憲的に述べるならば「憲法は国家の基本的なルールであり、また国家があるところに憲法があり、そもそも国家とは人々の集合によって成り立つ。国家が人々の生命やその財産を外敵が保護するのは自明であり、7世紀より対馬に防人を設置して以来、ずっとそうしてきたのだからわざわざ憲法典で定めるところではない」といったところだろうか。2017/12/08

エラリー

4
憲法を理解するには、条文そのものだけでなく、国の歴史も含めた背景を理解する必要がある。そのうえで運用することが本来の立憲主義である。なるほどおおいに同意できる主張であり面白かったが、他者への批判の中で見下したような表現が頻繁に出てくるのが気になった。感情的な言葉は使わない方がより説得力が増すと思うのだが。2017/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12312379
  • ご注意事項

最近チェックした商品