内容説明
2025年、「団塊の世代」800万人が後期高齢者(75歳以上)となることで、日本の後期高齢者の数は2200万人になる。
しかも、それを支える40~50代の中核世代は「就職氷河期」世代であり、高齢者を支えるどころか、自らの生活基盤に不安を抱える者も少なくない。
膨れあがった高齢者と、それを支えきれない若者世代&日本の財政により、日本の社会保障は危機に瀕している。
「いまそこにある危機」である2025年問題から、日本の社会保障における問題点を鋭く解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
57
時代の変化にそぐわない制度。疲弊する「ヒト・モノ・カネ」。本著記載の背景と現状に目新たらしさは少ないが、改めて考えさせられる『2025年問題』。加えて、社会保障に対する国民性も、問題に拍車。何を受容し、何故受容しなければならないのか。カネとヒト・・・。前者は社会保障制度見直しに伴う税制度改革、後者は外国人労働者への更なる門戸開放。痛みを伴うのは構わないが、Roadmapもなしに、目先の選挙に右往左往する政治家の先生方。胆力を求めること自体が、無理な願いかもしれない。2017/11/26
小豆姫
10
迫りくる2025年問題。お上だのみでどこか他人事~なのほほん日本国民も、そろそろ危機感もって本腰入れて我が事として考えねば。もっとメディアでも取り上げてほしい。2018/01/05
makio37
7
親がまさに団塊の世代であり、自分はまさに就職氷河期世代にあたる。論旨明快にまとまっている本書により、他人事ではない2025年問題を総ざらいできた。2025年には高齢者数が3700万人前後になり、それが30年程度続く。医療・介護費用は23兆円増加。30%が非正規従業員である就職氷河期世代と同居する300万世帯は「老後親子破産」もあり得る。加えて、低金利を支えた高齢者の預金減少による国債危機つまり財政破綻の蓋然性も高い…。最終章で示される対策案は、受け入れがたいが止む無しと理解はできる。消費増税以外は。2017/11/25
Humbaba
3
人口構成が変われば、これまで存続できていた仕組みも変わらざるをえない。しかし、それが個人の生活を大きく変えることとなってしまう場合、中々受け入れられない。受け入れられないような内容であっても、無い袖は振れない以上はどこかで変えざるを得ないという事実は変わらないため、事前に準備しておくしか無い。2017/11/20
Mitz
2
本来相容れない“高い社会保障水準”と“低い税金額”が両立している日本。それが薄氷の上に成立している事、2025年までに崩壊する事を人口・雇用動態から読み解いている。著者自身も認める通り、内容は特に突飛な事が書いているわけではなく、自明のデータと簡単な算数で説明できる話だ。しかしそれを“クライシス”と題して著書にしなければならないところに、危機の本質、つまり国民の理解度・危機感の低さが表れていると言えよう。「お上任せの国民と説明責任を果たさない為政者」という構図はもう成り立たず、事実を直視した議論が必要だ。2018/02/18
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