弁護士が教える IT契約の教科書

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弁護士が教える IT契約の教科書

  • 著者名:上山浩【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 日経BP(2017/09発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784822259655

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内容説明

システム開発・運用に関するユーザー企業とITベンダーの間の紛争が後を絶ちません。原因の多くは、契約書にあります。責任範囲が不明確だったり、発注者であるユーザー企業にとって一方的に不利な内容だったりするケースが散見されます。契約書の問題点を見抜き、適切に修正するスキルが求められます。
 さらに今後は、民法改正に関する知識も不可欠になります。改正民法は2017年5月に成立し、2020年前半頃に施行される見込みです。改正によってシステム開発委託時の契約内容や、その際に発生するユーザー企業とITベンダーの責任範囲などが大きく変わります。
 本書は、ユーザー企業のシステム部員や法務担当者に向けて、契約書に潜むリスクを見極めるためのチェックポイントや最低限知っておきたい法律や判例などを解説します。「ユーザー企業がどんな観点で契約書をチェックしているか」を知ることができるため、ITベンダーの契約担当者や営業担当者にとっても必読の内容です。
 筆者は、IT企業出身の弁護士というキャリアを持つ、この分野の第一人者です。経済産業省の「情報システム・モデル取引・契約書」の策定に携わったり、システム開発をめぐる裁判の代理人を務めたりしています。こうした経験を基に、「トラブルを未然に防ぐ」「トラブルが起きても円滑に解決できる」契約書にするための実践的なノウハウを凝縮しています。
 本書は、『トンデモ“IT契約”に騙されるな 』(2013年発行)を基にしています。民法改正をはじめとするシステム開発をめぐる最新動向について、大幅に加筆しました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

16
2013年に出た初版は業界は違えど仕事をする上で重宝させていただいた。今回、改正民法施行に対応してアップデート。基本的な内容と構成は変わっていない部分も多いが、紙面が変わってより読みやすくなったかも。瑕疵担保責任に関する一覧等、なるべく平易に提示しようという試みがありがたい。読んで覚えるのと同時に実務で試す場があればなお一層楽しく、役立つ一冊。新人に対する「契約とは?」の教育にも好適な参照ツールと思う。2018/11/20

Tenouji

5
基本契約と分割契約の関係が明確になった。契約書とは権利の範囲を明確にするもので、限定条件には要注意ということか。2018/11/20

nappa

4
実務的で勉強になった。2018/11/10

牧神の午後

3
トンデモIT契約に騙されるなの改訂版なのですね。ってことで基本スタンスは思いきりユーザー企業に重心をおいた書きぶりで、いやいやユーザー企業の無茶ぶりもななかなエグイから、システム企業もかなり保守的な契約書にしようとしているんですよ?準委任の成果物を初めとした、じっさいのところは混合契約だよね、ってのはまさに同意で、中身をみて裁判でも契約の性質は判断されるのに、なぜかみんな契約種別を明記したがるんですよね。2018/05/21

まさやん510

1
システム開発関連の契約書について、主にユーザー側の立場から、ベンダー側が提示してくる契約書案の問題点と、それに対してどのように対応すべきか等が解説されている。ひな型は、経産省のモデル契約書が参考資料として掲載されているのみであるが、本書の意義は、単にひな型を解説するのではなく、実務上でのあるあるについて筆者の豊富な経験をもとに紹介しつつ、具体的な対応方法を提案している点にあると思うので、特段問題ないと思う(ひな型を求めるのであれば他の書籍でよい)2021/08/29

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