内容説明
「八千円のランチに行けるか、行けないか」で「ママカースト」が決まる!? 女性の間に生まれる「カースト」の苦しみは、社会的な成功だけでなく「女としての幸せ」というダブルスタンダードで計られることにある。 「恋愛・婚活カースト」や「女子大生カースト」、「オフィスカースト」などの「女子カースト」の実態と対処法を探ると共に、そこから見える旧態依然とした会社組織や貧困、シングルマザーなどの日本の課題点に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
37
男性の場合、会社の中で役職(上司、部下)、実力の上下でお互いにそれなりの振る舞いをするのだが、女性の場合、子供や旦那の仕事などで代理格付けをするような、そんなことがあるとのこと。女性が格付けをするのは、ヒマ、狭くてぬるい均質集団、逃げられない、ということが条件になっているようで、確かに忙しかったらそんなことする余裕はないし、競争バリバリの世界でもありえないだろうし…。女性は大変な世界で生きてるんだな、とつくづく思いました。2015/04/15
明智紫苑
35
いつかツイッターで某写真家さんとコメントのやり取りをしたのを思い出しながら読んだけど、やっぱり「女社会」って東アジア情勢に似てるね。2014/06/17
壱萬参仟縁
34
井戸端会議とは女たちのイメージがあり、サークルを築く傾向にあるのだろうか? 暗黙の上下関係、カースト(17頁)。コミュニティごとにカーストが存在する(32頁)。どれだけの組織に存在する格付けなのか。格付けで優越感を得るならまだしも、劣等感であればなんの意味も感じないが。中年ヲヤジのわたしには関係のない世界が広がっている。当方ならSNEP問題の方が格付けよりも深刻だから。結婚相手によって女は格付けが生まれる(57頁)ので、金持ち男性でなければ死活問題か。 2014/08/17
♡♡♡
30
女子カーストから抜け出すには1複数の足場を持つこと2問題解決能力を持つこと3自分を肯定すること2014/12/07
とよぽん
29
実際に、社会の中で「カースト」があるのか? あると感じる人は、思い込んでいるだけなのでは? いつの時代でもどこのコミュニティでも、個人の差異は当然ある。ただそれだけのこと。差異に価値の上下を付けて、他人より優位に立ちたいと考える人が「カースト」を作り上げているのでは? 家族社会学から見た女性の立場(娘、妻、母、嫁、就業者、など)による複数の土俵、という捉え方に興味をもった。つながり合う社会を目指して前に進むには・・・。2018/05/12