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内容説明
コトラー教授も注目するユニークな経営観を軸に、71の国・地域に展開するグローバル企業・YKK。全世界でファスナーの年間出荷数87億本のファスニング事業、欧州にR&D拠点を新設し、新たな価値を生み出し続けるAP(建材)事業、グローバル企業でありながら、本社機能の一部を富山に移転――その経営の根幹には、企業精神「善の巡環」がある。「非上場を貫く」「世界六極経営」「第三の事業はコーヒー!?」「大都市に拠点を置かない理由」「YKKがまちづくり」「世界の『窓』をターゲットに」「目指すはF1」「感謝の6万円」「定年は90歳に!?」「資本主義の問題を解決する」……その知られざる経営を会長自ら語る一冊。 【目次】●序章 高級路線に逃げない ●第1章 本社は東京になくてもいい ●第2章 YKKが世界で躍進した理由――「善の巡環」とは何か ●第3章 トップランナーであり続ける理由 ●第4章 私の「善の巡環」経営
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ@no book, no life.
68
昨年末、富山出張での仕事納めの日に地元書店で平積みされていた本書を購入。こうしたことは地元ならでは。さて、YKKの本社が黒部にあるということをどれだけの方が知っているか?非公開企業だということも。僕は前職でYKKに営業攻勢をかけている役員の方からYKKの企業姿勢を聞いていて興味を持っていた。起業からの成長譚・建材とファスナーの話も勿論興味深いが、パッシブタウン思想の黒部での町づくりに特に興味惹かれる。これらはユニークな経営と本書の帯に総称されているが、それらを実現し続ける企業原動力は、善の巡環だという。2019/01/29
Willie the Wildcat
42
哲学『善の循環』。ブレない信念に基づく言動が、信頼を築く。故の黒部であり、カーター大統領就任式参列。加えて徹底度。世界中の社内車座集会が典型。言うは易く行うは難し。礎を築いた創業者の行動力も必見。高額の先端機器購入がポイントではなく、それを惜しみもせず”横展開”する先見性。産業、そして街つくりのヒントが多々埋もれている気がする。世界シェアは40%も、数量では世界の20%のみ・・・と常に高みを追い求める姿勢に、今後の更なる活躍を期待。2017/09/25
フラチキさんです
9
★★★★★ 就活参考に。正直読むまではYKKについての認識を侮っていました。これはすごい。ブランド力を保つために行った、いや今でも行い続けている挑戦と未来への投資、善の循環の大切さを学びました。1回1回やることの規模が大きすぎて驚きます。まちづくりまで始めてしまうのか...。優秀な経営者の視線は感心の連続で、いつのまにか読み切ってました。純粋に読み物として面白かったです。2024/03/17
ゆきまさくん
3
YKKといえば、ファスナーとサッシのイメージが強い。世界のトップランナーでいるにもかかわらず、シェア低下に危機感を覚え、チャレンジを続ける。チャレンジは黒部での山羊のチーズ造りにまで拡がる。それは善の巡環の企業哲学のもと、黒部へのこだわりが基にある。本社は東京でなくとも良いと黒部に置き、黒部で自然環境を最大限利用したパッシブタウンを手がけ、まちづくりを実践している。地域に根差し、世界に挑み、外貨を稼ぐ企業の存在は、少子高齢化や財政赤字に苦しむ日本にとって極めて重要なプレイヤーとなるとのあとがきに尽きる。2018/02/18
モビエイト
3
YKKとYKKAPが同じ会社とは知りませんでした。 両方とも有名で知っていたのですが、チャックとサッシの会社という知識しか。 両方とも素晴らしい会社にした手腕、善の循環は良い事だと思いました。2017/09/15




