ちくま新書<br> 消費大陸アジア ──巨大市場を読みとく

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ちくま新書
消費大陸アジア ──巨大市場を読みとく

  • 著者名:川端基夫【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2017/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480069849

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内容説明

増加する訪日観光客、喧伝される中間層の増加、進出が続く日本のメーカーや飲食店……アジアの市場・消費が注目され始めて久しいが、その重要性はますます高まってきている。中国、台湾、タイ、ベトナム、インドネシアなどアジア各国で長年調査してきた著者が、各地に進出した日本企業の成功と失敗の豊富な事例から、その成否を左右するアジア市場固有の論理を読みとく。日本企業の海外展開や訪日観光客招致のポイントを知りたい人はもちろん、アジアの地理や文化に関心がある人も必読の一冊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

39
世界の市場は多様でモザイク状である。マクドナルドはアメリカでは安くてディナータイムに子供が入れる貴重な店。インドではハレの日の食事の場。中国では子供の誕生パーティー用。日本企業も「意味と価値」の壁に直面している。吉野家は国により違うカウンターの意味に苦労した。重要なのは「意味づけ」に至る文脈。例えば屋台は、食材や調理を直接見てリスクを判断できる。故に自己責任の国では「安心」の文脈上にあり、必ずしも店舗が優位ではない。中間層の多様性と、巨大な階級消費の話も面白い。中古ピアノは中国に行ってるんだ! 2018/12/09

おせきはん

15
インドネシアでポカリスエットが支持された理由、中国人が日本で医薬品を買う理由、調理法が見える屋台の安心感など多くの事例紹介に基づき、それぞれの国・地域の事情を踏まえたアプローチの必要性が示されています。中間層の実態に迫る分析も含め、アジアの国・地域の現状がよくわかりました。もっとも、数年後には状況が変わる可能性があるので、引き続き状況を注視したいと思います。2017/12/07

犬養三千代

13
2017年9月10日 川端基夫 780円 国境、地域、民族、年齢などを超えるごとに異なる意味づけと異なる価値づけをする「仕組み」が存在する。ポカリスエット、ラーメンなどを例にとりアジア各地の状況を見ていく。ところ変われば品変わる。ということ。人口の視点も欲しかった。 2019/02/12

kenitirokikuti

8
ローカルというかグローカルというかグローバルというか、同じもん似たもんでも、他所の土地で他所のひとが扱うと違ったもんになるよ、という実例をいくつか。ラーメンは麺てよりもスープなところが多い。大型倉庫タイプのディスカウント店は、東南アジアでは現金問屋として機能している面が大きい。アメリカみたいに週末まとめ買いという感じではない。ポカリスェットは断食月向けの水分補給として価値が出た。2017/09/16

yyrn

7
成長著しいアジア諸国には非常に親しみを覚えるが、ただ衛生観念が日本人とはだいぶ違うことが残念で、その象徴として屋台の食材にたかるハエの姿とか、食器を汲み置きバケツの水で洗うシーンが頭に浮かんではガッカリしていたが、この本で指摘しているように「意味づけ」と「価値づけ」という視点で見てみると、正に目からウロコで、自己判断を避けたがる日本人であることを恥ずかしく思ったし、一方向ばかりのモノの見方ではいけないなということをまた学んだので、これからもせっせと色々な本を読もうと思うのだった。2018/01/31

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