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内容説明
経済学はビジネスや生活、あらゆる局面に応用可能な学問です。その一方で、わかりづらい学問でもあります。「何にでも応用できる」ために、「何に使えるのかがわからない」のです。本書は、初学者が経済学を学ぶにあたって必要な基礎知識をざっくりと解説しています。 ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学の主要三分野を一望し、その要点を一挙に学べるガイドブックです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
44
これから経済学を学びたい人には好適。知らなかったのは、ショートサイド原則(115頁)で、マクロ経済学に出て来る、生産能力と有効需要のうち小さいほうで現実のGDP水準は決まるということ。重要箇所は水色ゴシ体でメリハリがある。2017/12/20
tamako
17
経済学のメジャーな理論と統計学のつながりについて実例を交えて解説している良書。学問が実生活で個人や社会に与える具体的な利点を追求するのはちょっと違うと常々思うのだけど、小難しくても市民に開かれている方が良いのは確か。経済政策に意味がない、得するのは金持ちだけ、みたいな感覚を持っている人は通読してみると世界の見え方が変わると思う。2023/08/12
将軍
13
序文にもある通り「そもそも経済学の何を知りたいのかすらわからない」状態だったため読み始めた。ミクロ経済学は18世紀の時点で発展を見せていたのに比して、マクロ経済学はSNA(国民経済計算)が発明され、GDPというマクロな経済主体を「可視化」することができるようになった20世紀に入ってから、確立されたらしい。そんな歴史的経緯も踏まえると、やはり個人的な経済主体(家計、企業など)に軸足を置くミクロ経済学から把握して、そこから国規模に発展させるというコースをたどった方が良さそうだと考えるなどした。2024/11/25
Ex libris 毒餃子
12
大学で学ぶ経済学の入門としてはベスト。計量経済学までカバーしているのが良い。2018/07/07
パット長月
8
これから経済学を学ぼうという人へのガイダンス。コンパクトでとてもよくまとまっており、特にマクロ以降の説明がこなれた感じで有益だった。ミクロの説明は、もちろん理解はできるが、このレベルでは、新聞雑誌を読んだりして現実社会を観察するのに、どのように役に立つのかどうもピンとこない。次は長らく積読状態の「飯田のミクロ」を読んでみよう。2024/08/25