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内容説明
なぜ遭難事故は減らないのか。
初心者はもちろん、知識、技術、体力に申し分のない経験者でも陥ってしまう遭難事故の実態をふまえて、数々の実例を調査した「遭難ルポ」の第一人者がおくる、登山者必読の入門書。
心構えから装備、地図・天気の初歩など、低山であってもおろそかにできないポイントをおさえ、また実際に遭難してしまったとき、大事故につなげないための救助要請の仕方、ふだんの生活でできるトレーニングや食事のことも、写真やイラストを豊富に用いて紹介しています。
大切な人を悲しませないために、いざというとき落ち着いて判断・行動するために、何よりも安全に登山を楽しむために、山の初心者から経験者までひろく読んでいただきたい一冊です。
目次
第1章 山岳遭難事故の実態
第2章 初心者が陥りやすい落とし穴
第3章 経験者でも遭難する
第4章 救助を要請する
第5章 ふだんからできるトレーニングと体調管理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
G-dark
16
P12〜13掲載の遭難ケースを読んでいたら、鳥肌が立ってきました。どの山に登るのか家族に告げず、登山計画書も残さず、携帯電話も持たず、ひとりで山に登ったまま行方不明になった男性の遺体が発見され、遺品の中から一冊の手帳が見つかったそうです。そこには、男性が道を間違い、不安になって更に歩き続けて余計に迷ってしまい、誰かに助けを求めることも出来ず、ついに誤って崖から転落して自力で動けなくなるまでが記されており、家族宛の遺書には「この山行を中止していれば」といった後悔が綴られていたそうです。想像を絶する恐怖。2020/03/12
ケニオミ
15
日頃から生と死の境目は紙一重だと思っています。そのため、本書のようなタイトルだとつい手が伸びてしまいます。最近はあまり登りませんが、ひと頃は毎週のように登っていたので尚更です。やはり、遭難回避の第一条は、山を侮らないということでしょう。夏でも低体温症で死ぬんです。至る所に危険が潜んでいる。日帰りでもヘッドランプとツエルトはもって行く。コンパスと地図の読み方はマスターしておく。道に迷ったら必ず引き返す。間違っても沢を下らない。自分の体力を過信しない。一人で山に入らない。山に行くときだけはスマホが必要かな?2017/07/18
青雲空
6
「ひとりで山をあるいてもらうよりよっぽどマシ。とにかく単独行はやめてほしい」 山岳救助隊員のこの言葉は重い。 迷惑をかけているので、登山届、ココヘリ、GPS端末、ヘルメット着用で、それでも山に入ることをお許しください。2019/10/01
青雲空
6
遭難の事例を知っておくことは必要ですね。多くの事例を読んで、間違いなくわが身に起こり得たことだと思い知りました。 ソロは特に致命率が高い。わが身を守るために登山届、ココヘリは必須だと思いました。 2018/12/11
Junichi Wada
6
実際の遭難事例を載せながら山歩きの注意点が纏められていて分かりやすい。2018/01/03