光文社文庫<br> 屋上のテロリスト

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光文社文庫
屋上のテロリスト

  • 著者名:知念実希人
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2017/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334774653

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内容説明

1945年8月15日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後、東西に分断された。そして七十数年後の今。「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女・沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれていく! 鮮やかな展開、待ち受ける衝撃と感動のラスト。世界をひっくり返す、超傑作エンターテインメント!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

343
映像のような作品です。我々が知る終戦の日にポツダム宣言を受諾せずに東西に分裂した日本の話。社会主義の東日本国と資本主義の西日本国との国境には互いに越境できないような高い壁が聳え立つ。死に憧れ、周到な準備の末に屋上から飛び降り自殺を遂げんとする高校生彰人の視界に入ったのはセーラー服が可愛い不登校同級生の沙希。沙希に殺されるという理想の死に方に目覚めた彰人は沙希を手伝うことに!だが沙希が企図するのはこの国を転覆させるテロ❗想定犠牲者数千万人?壮大なテーマに挑んだけど読み口は知念先生らしく超ライトでした‼️🙇2019/08/12

さばかん

305
とても面白かった。    いい物語を書くじゃあないか。    終いにゃ目が潤んでしまったよ。   やっぱりいいね。こういうのは。平成デモクラシーだね。  うまいね。うまくやったねぇ。   なかなか私好みのお話だった。2017/05/03

ぷう蔵

297
いやいや…何処ぞの国が、やれ核実験だ!大陸間弾道ミサイルの試射だ!と大騒ぎしているこの時期にこの本を読んだって言うのも、ただの偶然ではあるが、ちょっとリアル感が増したのも事実である。本の内容は現実離れはしている(本なのだからそれで全然いいのですよ)が、現実の社会でもそれこそ魔法使いの小娘とかが出て来て現実離れした方法でないと過去のしがらみ、大人のしがらみ、社会の常識と思われている非常識なんて打ち破れないのかもしれない…、と感じた。まあ最終的な結論は、「日本人は粋じゃなくちゃいけねぇ〜」って事だろうなぁ…。2017/09/10

しんたろー

288
知念さんの医療ミステリ以外を初読。朝鮮半島の悲劇を日本に置き換えた仮想サスペンスは、普段の作品では描けない想いを 訴えていてなかなかの力作。だからと言って堅苦しい政治もの ではなく、ミステリ要素を散りばめエンタメ要素満点。戦争が 遠い世代の学生が読むと楽しみながら勉強になるとも思える。 皆さんが感想に書いているように「100回騙される!」という 帯が誇大広告で、これでは知念さんにも失礼だと思った。少女・沙希が魅力的だし、オジサンには二階堂と曽根の会話が 面白かった。献本プレゼントに感謝の一冊。2017/05/01

つるちゃん0719

251
戦後、東西に分割された日本という設定。緊迫感も爽快感もあるファンタジーともいえる。単純で想像通りの結末とはいえ、流石、知念さん読みやすくそこそこ面白かった。2017/06/24

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