内容説明
前著『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』がベストセラーとなったデンマークの心理セラピスト、イルセ・サンの第二弾
心の奥底では愛情に満ちた関係を築きたいのに、
相手から遠ざかるような言動をとる人がいます。
関係が壊れて傷つくことを恐れるあまり、
最初から関係が深まらないようにしてしまうのです。
著者はそれを「自己防衛の戦略」と呼びます。
幼い頃に、親から十分に愛情を受けなかったことが原因で自己防衛の戦略は生まれます。
自分の感情と距離を置き、他者と距離を置くのが自己防衛の目的です。
大人になって心が強くなり、
もう自己防衛は不要になっているのに自動的に戦略が作動し、
自分の感情を感じず、他者と離れようとしてしまうのです。
著者は自己防衛の戦略について、豊富な事例とともに丁寧に解説します。
そして、自分の本当の感情に気づき、自分を受け入れ、他者を受け入れても大丈夫だと
読者に語りかけていきます。
人間関係に悩む人にとって、心が軽くなる一冊になるはずです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
34
心がつながるのが怖い 愛と自己防衛。イルセ・サン先生の著書。親しくなっても後になって関係が壊れる恐怖心、嫌われる恐怖心、そして自分が傷つく恐怖心。そういった恐怖心から他人と親しくなることを極端に避けるのが自己防衛の戦略。自分に自信が無くて自己肯定感が足りないからこそ自己防衛の戦略が必要になってしまう。自己防衛の戦略ばかりとっていると、誰からも距離を置かれて変人奇人扱いされて友人もいなくなり、それがまた自己嫌悪、自己防衛の戦略につながる悪循環。自分に自信を持つことが好循環への第一歩。2019/08/14
チワ
17
「読むセラピー」と帯にある通り、これを読むと本当にセラピーの効果があるかもしれない。 途中で軽く苛立ちもしたし、色々と思い出して悲しい気持ちにもなったけど、最終的にどこか解放されて楽になった。 優しく語りかけるような柔らかい文体なので、温かい気持ちになる。おすすめです。2020/03/26
ゆう
16
「自己防衛の戦略」とは、心が傷つかないように現実から距離を置いて、自分を守るためにとられる行動や反応のこと。困難な状況を乗り越えるために、それが必要とされる局面もある。しかし、それに染まり過ぎて、過剰に自己防衛を続けると、他者や自分自身との深い心の交流ができなくなる。問題は、自分がこの機制に囚われていることに気づかないことだ。本来は一時的な手段であるべき「自己防衛の戦略」が、いつの間にか自分を支配する存在になる。これは、河合隼雄さんの本で読んだコンプレックスが自我を支配する機制にも通じる話だ。2024/08/14
まつり
13
無意識のうちに自己防衛反応を起こしていることがあり、それが対人関係のやりづらさに繋がっていることがある、とのこと。 色々なパターンの症例紹介があり、なるほどこういうこともあるのかと興味深く読んだ。が、人によって事情がすぎることもあり、そのまま自分に応用するのは難しいなと感じた。実際にはカウンセラーの手助けをもらいながら自己を振り替えると有効そう。2020/09/29
izumi
11
Amazonプライム会員で無料で読めたのでさらっと。まあ参考になりました2021/09/02
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