内容説明
1990年代半ばにはじまったインターネットの普及が、コミュニケーションのあり方を大きく変化させた。そして、スマホの登場によってその変革の対象が文字表現から映像に移ってきている。しかし、学校で作文(文章作成)の授業を受けたことはあっても、映像制作について体系的にその手法を学んだことはほとんどないだろう。本書は、学部教養課程の講座を意識し、制作に必要な知識――企画から撮影、編集までを初心者向けにわかりやすく解説したものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A
3
ディレクターが管理するのは品質、スケジュール、予算。ロケハンの後粗構成を作り、その後撮影。素材の一覧を見て使えるものを探すことをラッシュという。テーマ、切り口、ストーリーを意識して構成を考える。2023/05/10
mittsko
3
ドキュメンタリ、記録報道のための動画を制作したい人向けの、とても素晴らしい教科書! 授業でも猛プッシュしました(。・ω・。) TBS報道局で経験を積んだ著者が、そのノウハウを惜しみなく伝えてくれます(慶應での実際の授業の記録でもある) 例えば「大学のゼミの紹介」「NPOに参加した大学生のインタビュー」など、物語/フィクション映画ではなく記録報道の動画の作り方… 会社人生で役に立つのは、こういう動画作法であるかもしれませんね。伝えたいことをしっかり伝えられる動画作りは、いま求められているものだと思います2018/07/17
木倉兵馬
0
動画制作で必要な知識を得るための一冊。作文技術とは異なる部分が多い一方、今後より動画を使った文化は発展するため、動画制作の技術・手法について理解しておくことは有益であろう。ネタ動画・エンタメ動画ではなくドキュメンタリーや主張を伴った動画に主眼をおいているものの、前者を考える上でも大切な一冊かもしれない。2022/06/18
いたち野郎
0
これはいい本だね。コンセプトを意識しなければ映像を撮り溜めるのも、編集するのも何となくになりうる、というのは動画共有サイトの指摘にもあったとおりで、企画や構成、その先の予測が疎かだとつまらない映像になりうる。 ここでの方法論は取材記事の作り方にもほとんど転用できるものだと思う。ほかの仕事、勉強にも使えそうだね。とてもわかりやすい。2019/05/28
Oto
0
初歩的すぎる&知りたいこととずれがあった。 『スティング』をトランジット編集に優れた映画という視点で観ていなかったのでもう一度観直してみようと思った。2019/03/09