内容説明
【第一級の識者が一堂に会し、日本の軌跡を直視】
戦後70年の2015年、全世界が、安倍談話(戦後70年談話)に注目した。
本書は、戦後70年談話の論点を明確化することを目的に開催された有識者懇談会(21世紀懇談会)の議論を書籍化するもの。北岡伸一、山内昌之、白石隆、奥脇直也、岡本行夫、田中明彦、久保文明、川島真、平岩俊司、羽田正、細谷雄一らによる報告とメンバーによる議論によって戦後70年談話の論点が総ざらいされる。
第一級の識者が一堂に会し、歴史認識の座標軸を示した本書は、戦後70年談話を分析する人、賛成する人、批判する人、いずれにとっても避けて通れない、現代史を語る上での必読書といえる。
【戦後70年談話の5つの論点】
この懇談会において議論された論点は、以下の5つ。
○20世紀の世界と日本の歩みをどう考えるか。私たちが20世紀の経験から汲むべき教訓は何か。
○日本は、戦後70年間、20世紀の教訓をふまえて、どのような道を歩んできたのか。特に、戦後日本の平和主義、経済発展、国際貢献をどのように評価するか。
○日本は、戦後70年、米国、豪州、欧州の国々と、また、特に中国、韓国をはじめとするアジアの国々等と、どのような和解の道を歩んできたか。
○20世紀の教訓をふまえて、21世紀のアジアと世界のビジョンをどう描くか。日本はどのような貢献をするべきか。 ○戦後70周年に当たって我が国が取るべき具体的施策はどのようなものか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
戦後70年の節目で日本を見直してみるということなのでしょう。ただはっきりいえるのはこのような談話を出しても日本の場合はドイツと異なってまだ近隣諸国には戦時中の反省をしていない声が多いということです。そこのところはだいぶこの談話によって少し進展したようには感じるのですが。村山談話とはいわないまでももう少し踏み込んでもらいたい気はしました。やはり政府筋が選んだ人ばかりですよね。私は保守派なのですがもう少し公平性が出てもいいのではないかという気がします。2018/03/28
蕃茄(バンカ)
1
自分用要点のまとめ:戦前日本の国策が誤ったことをまずはっきりと認める必要がある。 国家間の和解は両国政府、民間両方の意志が必要。 日本の外交は戦後大きな間違いはしてこなかった(日米、日英での和解の成功を見て)が今になって日中韓の間で緊張関係があるのは、冷戦の終結という事もあるが、日本の「とりあえず謝罪」という態度にも問題があったのかもしれない。 トルコとアルメニアの問題は日本と中韓との関係を考える際重要な参照対象になる。2015/10/18
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