内容説明
保守の「星」と期待されて誕生し、長期安定政権になると見られている安倍政権だが、いまやその政治姿勢にあやふやさが目立っている。憲法改正に関する発言や中国や北朝鮮への対応にしても、保守たる毅然とした態度・行動が見られない。この状況に、安倍政権を応援してきた保守層から、なぜ厳しい声が出てこないのか。日本の未来を誤らせることにならないのか。保守論壇の中に身を置いて来た著者が、いま改めて、保守の立場から安倍政権を批判する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
10
西尾幹二の最新評論集。安倍首相批判の書である。保守派の中には安倍首相の「信者」が多い。なんでもかんでも首相の行動を擁護するというのは、言論人としていかがなものか。敢えて苦言を呈する人がいないと困る。それをしないと本当の「御用学者」になってしまう。そんな意味では本書は貴重。ただ著者は最初は持ち上げて、時が経つと批判するという特徴がある。小泉の時もそうだったし、安倍さんの時もそうだったというだけなのかもしれない。2018/02/27
やす
8
しっくり来ない選挙の後に読むと結構耳に響いて痛い。が、保守系言論人で安倍批判をできる人はほぼいないだろうからその点では本書は貴重。内容は産経新聞コラムや保守系オピニオン誌に掲載された西尾先生の鋭い論評や対談集。300頁のわりにコンパクトで価格も1000円で良心的なので櫻井よしこ大先生率いる国家基本問題研究所の面々や安倍首相をはじめとする自民議員には是非読んでいただきたい。日本の問題は山積みのまま。2017/10/24
Ohe Hiroyuki
2
ドイツ哲学の研究者であり、新しい歴史教科書をつくる会お設立人でもある御年85歳の論客のエッセイ集である。▼安倍政権に対する論評は手厳しいが、憲法改正もしなければ、皇室の問題にも取組みがまともにできていないという事実は否定できない。▼著者も指摘しているが、「保守」は便利な記号であって、色々な人が色々な意味で使うため空疎な用語になってしまっている。▼そうこうしているうちに、日本の保守が守るべきものが喪失しているのではないかと著者は警鐘を鳴らしている。物を考える手がかりの一つとしては有益な一冊である。2020/08/05
ちりお
1
いくつかの疑問点なもはあった。しかし、おバカな右翼やネトウヨとは全く別物の「保守」に関する良書かと。2021/12/31
Masataka Sakai
0
反安倍かと思ったら 極右のやりてだった 面白い2018/08/06
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