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内容説明
異端の幻想作家、その魂の“記録”。黒い毛皮をまとう職人の街を舞台に靴職人の娘・ナンナのひそやかな想いを描いた表題作「裸足で、空を掴むように」のほか、「銀の誓約」、「人形師いろは」、「幽刻幻談―ぼくらのサイン―」(デビュー作)、「おちばの家」(描きおろしショート)を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
27
奇行に走る者が「魔炎憑き」として私財や権利を取り上げられ、世捨て人の様に寒空に放逐される北国を舞台に、街の番人から一転、魔炎憑きとして迫害される青年と彼に想いを寄せる少女の数奇な運命を描く表題作を含む、「クジラの子らは砂上に歌う」作者初の短編集。高橋葉介の影響を受けて、の巻末の説話に物凄く腑に落ちる。絵柄の変遷こそあるものの、常にその根底に男女問わず「なまめかしさ」を漂わせる独特の描線のキャラクター、表面的な強さよりも弱さ、儚さや切なさにフォーカスしていく、どこか残酷な絵本の様な1冊(以下コメ欄に余談)。2017/10/12
ぐっち
22
クジラの子の梅田阿比さんの初期短編集。いろんなテイストがあって面白い。高橋葉介先生を目指したホラーよりの連作集も。表題作が一番クジラに近いかな。2017/09/24
ako
13
短編集。綺麗で繊細な梅田さんの他の作品も見てみたくて。どれも不思議なお話なのはイメージ通りだけど、設定は現代よりも少し昔の外国が絵が映える気がします。「裸足で、空を掴むように」がクジラの子らの雰囲気と少し似ていて一番好きでした。 2017/10/19
さざなみ@モチベ停滞
9
やっぱり今とは作風が少し違うことが見て取れる。だけど不思議な世界観はいつもどおり。2017/09/17
しゅう(callette)
7
クジラの子らのファンなので手に取った。一番最後のお話が一番好き。梅田阿比さんってどんな作家さん?と訊かれたら「儚さ」と答えるだろうな。2017/09/21