内容説明
〈泥沼の家〉のメンバーが誘拐された。仲間の危機に落ちこぼれスパイたちの奮闘がはじまるが、事態は制御不能に。痛快スパイ小説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
39
「第96回海外作品読書会」失格の烙印を押された情報部員たちを描く英国スパイシリーズ第三弾。今回は仲間の誘拐から始まる陰謀に巻き込まれる。解説者にも”揃いも揃って正真正銘の間抜けども”と揶揄される愛すべき駄馬たちがリーダーのラムに活を入れられながら、事件を追いかけていく様をユーモラス且つシニカルに描いている。ル・カレとは違うけど味のある一品。2017/10/16
ほちょこ
34
ほぼ8月いっぱいかかってミック・ヘロンのスパイ3部作を読む。面白いのにページが進まない。思うに、翻訳が私に合わなかったのかも。でも、読み切った感、満足度はあるので、暑い夏、お疲れ様でしたと自分に言いたい。残すところあと1週間程度の8月はダラダラ読書を楽しみたい。2018/08/23
nuit@積読消化中
28
レビューは後日〜2022/11/06
しゃお
25
〈窓際のスパイ〉シリーズ3作目。キャサリンが昔の男に誘拐され、キャサリンを助けるために動き出す落ちこぼれスパイ“遅い馬”たち。果たしてキャサリンが誘拐された目的とは?!リヴァーがハイパーリンクをスルーしてしまうのはちょっと不自然かなと思うけれど、落ちこぼれスパイたちそれぞれが抱えている問題を“泥沼の家”の主たちであるラムが部下たちに放つ言葉のようにシニカルでありながら、ほんのり優しさが感じられる描写はやはりクセになります。2017/10/06
わたなべよしお
24
今回もなかなか楽しませてもらいました。でも前作の方が良かったかなぁ。裏には裏があって物事が額面通りでない、というところはこれまで通りで評価できる。けれども、それも皆、英国情報部内部の権力争いというところで興がそがれたかな。2017/09/18