内容説明
目をこらすと今も見える、あなたの隣の幽霊……鬱蒼とした原宿の館に出没する女の子、戦時中活躍したミシン、ぼけたおじいちゃんの繰り返す謎の言葉、廃墟と化した台湾人留学生寮。温かいユーモアに包まれ、涙がこぼれる七つの幽霊連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
330
中島京子は、新作中心に読んでいる作家です。この時期に相応しい怪奇譚の短編集。あまり怖くはないですが、しんみりとノスタルジーを感じる作品集です。オススメは、『原宿の家』と『きららの紙飛行機』です。2017/08/20
のり
225
短編7話からなる、世にも奇妙な話。(^o^)一つの話が30ページ前後だが、内容は濃く、引き込まれる。それぞれに体験した事は、怖さは然程ないが謎に満ちている。「きららの紙飛行機」「亡霊たち」が好みだった。2018/01/15
nuit@積読消化中
208
映画『小さいおうち』の原作者として知っておりましたが、今回が初読みの作家さん。タイトルに『ゴースト』とありますが、一般的な幽霊話とは違い、戦争など激動の時代をくぐり抜けてきた人や物などをベースにした作品が多く、一つ一つがとても味わい深く心に残る不思議な短編集。収録7編中「ミシンの履歴」や「廃墟」、また「ゴーストライター」などが好きです。2018/01/14
いつでも母さん
173
幽霊・亡霊と表すと伝わるモノが違う気がする。だからやっぱりゴーストが好いんだなぁ。短編7作。どれも良かったが好みは『亡霊たち』と『ゴーストライター』・・ただ、横にいて、思い出してもらうのを待っている。あゝ、何度でもいつでも思い出すよ。忘れる訳は無いじゃない。2018/01/16
KAZOO
152
中島さんの短編集で7つの作品が収められています。表題にあるように、ゴーストあるいは不思議なことで説明できないようなことが物語の世界をつくっています。いろいろな味の小説が味わえますが私は最初の「原宿の家」「ミシンの履歴」「きららの紙飛行機」最後の「ゴーストライター」が特に印象に残りました。2018/03/06
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