内容説明
男と女、妻と愛人、独身男と風俗嬢……。恋愛に関する人間模様はさまざま。ストーカーの言い分、脅迫の理由、出所を待ち続ける内縁の妻など、泥沼化するものから、思わず応援したくなる事件まで、恋愛にまつわる裁判だけに絞った異色の裁判傍聴記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
62
夫婦、夫と愛人、妻と愛人、独身男と風俗嬢、ストーカーと化した元カレ、痴漢常習者等々、男と女に関する事件のみ掲載した、あの北尾トロさんの裁判傍聴記。世の中には色々な人がいて色々な男女関係があるのだなと、感心しながら楽しく読みました。 2018/06/19
さおり
57
久々に読んでみました、北尾トロさんの裁判傍聴記。しょーもなっ、と言いたくなるような事件連発。しかし、トロさんもあとがきに書いてたけど、みんなそれぞれやらかしてんだよね。裁判沙汰になるとこまで振り切れないだけで。私も若い頃には、危なっかしい時期もありましたよ、そりゃ。まぁこの本には、私より年上の方々も登場しますけども。なぜにその思考回路?なぜにその展開?と到底理解できない話も多く、人の感情(その中でも特に恋愛感情)っておもしろいなと思います。他人事だから言える話やけど。2017/11/13
ユズル
21
北尾さんの趣味と実益を兼ねた傍聴記。今回は小物事件ばかりを追っていましたが、そこは本になるくらいクセの強い男女達が目白押しでした。告白してやんわり断れたから殺そうとするとか、東方神起のメンバーと恋人同士だからとか、ゲイの恋人にフラれたら本人でなくその家族殺すとか。人間、やっぱ怖いわ。小物事件でもパンチありました。2018/02/06
keith
18
恋愛絡みの裁判傍聴記です。被告人は減刑したいばかりに言い訳ばっかりかましたりて、自分に都合がいいように詭弁を弄したり、論理が破綻しているのに気がついてない人ばかりですね。読んでいて面白いんですが、少し飽きてしまいました。2017/12/12
のんちゃん
18
フリーライター北尾トロ氏によるお馴染みの裁判傍聴記。今回は恋愛絡みの事件のみの記録。恋愛の中身は感情の揺れであるから、その結果、事件の要因になる事が多い。凄く人間くさい、ドラマチックな背景が事件の中に垣間見れる。北尾氏は「人が人を好きになるかぎり、(恋愛絡みの事件が)この世からなくなることはないのだと思う。」と記している。納得。2017/09/08