内容説明
世界の歴史は、身の回りのものから簡単にわかる!
●権力と秩序を示した「印章」
●ステイタスとなった異国の特産品「コショウ」
●通貨としても使われた「チョコレート」
●モンゴル帝国の機動力を支えた「ズボン」
●戦争の引き金にもなった「新聞」
37の重要な「モノ」の起源・成り立ちから読む、教科書には書かれていない世界史!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴァン
14
私たちの周囲にあるさまざまなモノの起源を解きあかし、それが社会に与えた影響を書いた本である。といっても文章は読みやすく、なるほどと納得する知識に溢れている。暦、文字、印章、コインなどから始まり、馬や火薬、鉄道や百貨店、そしてドル、飛行機というふうに現代の文明をささえるモノまでを時代順に網羅する。人間が生きるために開発してきたモノの数々に逞しさを感じる構成である。著者は教育者。2017/08/13
ガミ
10
正直なところ、高校の授業では受験のための通史として頭に入っていた世界史でしたが、身近な「モノ」のルーツを、本書を通して読んでいくとなかなか興味深い内容が盛り込まれています。個人的には英語の語源に関するものが特に驚きでした。ヨーロッパだけでなく、アラビアも関わっていたとは…。人物史についてよりも、ライトな文化史として読んでいくと、少しずつ世界史に興味を持って行くかもしれません。2017/09/12
Carol
3
今は当たり前になっている色々なモノ。どんな風に誕生し、どんな風に変わってきたのかが書かれています。チューリップバブルがあったことは知らなかったな〜。パブ、バー、レストランの語源にもびっくり。知らなんだ。そしてそして、色々な技術を開発し、色々なことを速くすることで人間社会は発展してきたんだなぁと思い、これからどーなるんだ?とちょっと怖くなりました。2018/09/22