イースト新書<br> 生涯未婚時代

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イースト新書
生涯未婚時代

  • ISBN:9784781650906

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内容説明

結婚する人生も、しない人生も、同じぐらい尊い――。
かつて日本は「皆婚社会」だったが、近年は生涯未婚率(50歳時点での未婚率)が急上昇し、最新調査では男性23・4%、女性14・1%と過去最高の数字に上った。2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が占めるという予測もある。この未婚化、あるいは晩婚化は個人の問題にとどまらず、今の日本が直面する「少子高齢化」の原因として関心を集め、地方自治体による「官製婚活」にも大きな予算が投入されている。しかし、生涯未婚時代とは単に「結婚しない中高年の増加」ということではない。「結婚を人生設計に組み込まない若者の登場」ということでもある。「結婚、出産を経て配偶者と添い遂げる」という生き方や「正社員となって定年まで働く」という人生設計が社会で共有できなくなった時代を前に、家族社会学の視点から今改めて結婚という選択肢を再考する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♪みどりpiyopiyo♪

86
『結婚する人生も、しない人生も、同じぐらい尊い』 近年は生涯未婚率が急上昇。「結婚、出産を経て配偶者と添い遂げる」「正社員として定年まで働く」という『昭和の人生すごろく』的人生設計が社会で共有できなくなった時代に、家族社会学の視点から結婚という選択肢を再考する。■面白かった♪ 未婚者や 結婚を想定しない若者の話だけでなく、それらを手掛かりに結婚や家族について考察しています。他者と交わる事、人として成熟する事。社会的包摂。■従来の議論を参照しつつ、最新の知見が紹介されています。(2017年)(→続2017/09/14

Die-Go

42
未婚を通す男女の増加について語る。漫画やアニメ、ドラマなどの事例が多々取り上げられていて、筆者のサブカル趣味が窺える。読みやすくてよかった。★★★★☆2017/08/15

うさうさ

29
未婚を通す男女の増加について漫画やドラマの傾向からの分析もありとても分かりやすく面白かった。 既婚者が結婚の損得を感じるのは分かるけど、未婚の若者が結婚のコスパとかトータルで損をするというような発想をするのは、ちょっと信じがたいけどこれが現実なのかね。 2017/09/24

黒猫

26
あまり印象に残るものは正直ありませんでした。どの章も他書から引用されているものばかりで著者が何を主張されているのかがボヤけてしまったのかもしれません。未婚や高齢化はすでに語り尽くされ過ぎてしまい、目新しい話題でもなくなってきているのは読んで感じました。結婚したら幸せか?結婚しなくても幸せな人もいるのだろうし、結局は人の価値観次第なんだろうなぁ。というありきたりな感想に落ち着きました。2017/10/30

はじめさん

23
我がバイブル、武者小路実篤は「友情」のはじめに、結婚する者も万歳、しない者も万歳と寄せている。本書は2017年と直近なので、いまの未婚化ご時世を「逃げ恥」「結婚できない男」といったメディア作品を例に出して解説。/ 同じレベルの年齢や容姿、学歴や年収で結婚する「同類婚」、男女ともにハイスペ結婚相手を求める「上昇婚」志向。彼女や友達がいても非リア充と思う若者。理想は週末の梅田にいる男女混合グループにいるような姿。結婚をコスパで考える。/ 精子卵子提供後AIがベストな子供配合、機械が産んで社会が育てるデストピア2020/01/12

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