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内容説明
戦場で“不退転”の覚悟を示す「毛虫の前立」の兜を身につけ、人取橋合戦、摺上原合戦などで数多の武功をあげた伊達成実――。独眼龍政宗の「切り札」となったその勇猛ぶりは、天下人の秀吉、家康も配下に欲した。奥州制覇を目指す政宗とは主従を超えた友情で結ばれ、『智』の片倉小十郎と共に『武』で伊達家の双璧を担う。生涯を“伊達の先陣”に捧げた闘将を描く力作小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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4
伊達一の猛将、伊達成実。常に先陣を切り、その名を轟かす。男らしくてかっこいい。家臣の不注意が原因で手にハンデを負ったり、最後まで子供に恵まれなかったりと悲しいことや辛いこともたくさんあったんだろうなぁ。出奔の場面がもう少し長くても良かったんじゃないかと思ったり。政宗もそうだが、伊達家の者は戦で死なずに長生きしたものが多いなぁ。総じて好感が持てる人物だが、残念なことに本書はびっくりするくらい読みにくかった。話が頭に入ってこなくて、同じページを読み直すことも多々あり。もうこの人の本は読まないだろうな。2015/12/14
BIN
3
伊達の猛将、伊達成実を描いた作品。やたらと伊達政宗や片倉小十郎に対して突っかかっりまくっているせいか、前半は若干小十郎を落としてめているように思えた。何でもかんでも気合じゃと思わせる感じではあるが、もっと猪突猛進なタイプでもよかったかもしれない。出奔するところは無理なく、うまく書けていて良かった。2013/12/04
ひかど
2
読んでいて感じたのが真っ直ぐで熱い思いを持った武将だなと思いました。特に戦場では先陣を任され、その戦いっぷりは猛進するが如く突き進む感じだなと思いました。久々に猛将な武将を読めたて楽しめました。2011/11/19
カズザク
1
戦場では先陣、家中では強気な発言で士気を高め、時には家臣代表として主君にもハッキリと物を言う‥自分の力量、役割りを理解し、伊達家のために尽くした勇将。最初は、政宗、小十郎につっかかる成実が少し嫌だったが‥途中からはそれが成実の魅力のように感じた。政宗、小十郎とともに、もう少し早く生まれて、『日本全国』で活躍して欲しかった。2014/02/14
のりきよ
1
戦国時代のこの手の小説を読んでいるといつも思うことだげど、作中にわらわらと出てくる細々とした城や砦の位置関係が頭の中で混乱してきて、誰が何処にいて何をしているのかワケわからなくなってくる。今度から歴史小説を読む時は、戦国時代の日本の地図を片手に読もう。そうしたほうがずっと理解しやすいだろう。 感想のほうは、生涯を伊達の先陣として戦い続けた熱血漢の気概に、読んでいて感化された。伊達家の先陣としての凄まじいまでのプライドと、常に先陣であり続けることへの強いこだわりにベジータ的なものを感じる。2012/09/03