内容説明
なぜ悲惨な事件や企業の不祥事が絶えないのか。それは、日本人が本来もっていた「恥の文化」や公を第一に考える「衆の文化」が消えつつあり、その結果、「自分さえよければいい」という考えをもつ日本人が増え、「全体の幸福」より「個人の幸福」を優先する風潮が蔓延したからである。では、それで幸せな人が増えたかといえば、逆に不幸な人が増えているのが現実ではないか。もともと日本人は「世界一高い美意識」をもっていた。それを取り戻し、一人ひとりが生き方を変えれば、真の幸福感を得られるのである。本書は、たった一人で始めた掃除の活動を世界まで広げてきた著者が、80余年の人生を振り返って得た人生の真理と生き方の道しるべ。目先の幸せや利益にこだわったり、すぐに結果を求めたり、公より私を優先する生き方が不幸を招くことを説きつつ、逆境や試練に打ち克つ心構えを教えてくれる、国民必読の書といえよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
江口 浩平@教育委員会
20
【生き方】イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんによる、幸福論。資本主義社会が生んだ「合理的で結果第一主義」「自分さえよければよい」といった風潮に警鐘を鳴らしています。本書の至る所に言行一致、知行合一の言葉がふさわしい著者の生き様が凝縮されており、襟を正さずにはいられません。今北洪川「百萬典経 日下の灯」白隠禅師「動中の工夫は静中に勝ること百千億倍」のように、実践に移すこと、考えながら行動することをこれからの自分に課していきたいと思いました。2018/08/08
☆ツイテル☆
3
フライヤー2021/12/10
☆ツイテル☆
3
フライヤー2021/11/06
ともりん
2
6年前、鍵山秀三郎さんの本を一気に20冊ほど読み、久しぶりに知人から頂いたので読む。あれから家庭を持ち自分の環境が変わった。「今すぐに」「少しでも」「私が」の気持ちは他人と生活するようになり大切さを実感。家族には甘えてばかりだったと反省。本の中に偉人の話が沢山あった。「あなたは本から何を学ぶの?」と問いかけられている気持ちになった。「実践にどう活かすか、活かせることはあるか」と考えながら本を読む=学び、だなぁ。2020/04/08
幸福堂
2
自分の人生を振り返った時、「これで良かったと」と思うことができるか。まだまだやることがたくさん残されている様に感じた。 DE:382017/09/24