小学館文庫<br> 猫のほそ道 ノラ猫俳句旅

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小学館文庫
猫のほそ道 ノラ猫俳句旅

  • 著者名:嵐山光三郎【著】/浅生ハルミン【絵】
  • 価格 ¥847(本体¥770)
  • 特価 ¥592(本体¥539)
  • 小学館(2017/09発売)
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  • ISBN:9784094064407

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内容説明

ノラは子猫を探し「奥のほそ道」の旅に出た。

《我が家の老猫ノラはある日コツゼンと姿を消しました。ノラは、芭蕉さんの「奥のほそ道」の旅に出たのだと思うのです。消えてしまったノラの念力をいただいてこの話ができました。》東京から松島へ、そして平泉へ、ノラの旅はつづく。登場する猫たち――ボイシー、トーちゃん、ニャー水、ネコ尼、ネコ丸……いずれも個性豊かで、みな俳句を詠む。句会はもちろん、連句(五七五の句のあとに七七の脇をつける)もあるし、句合せ(持ちよった句の勝ち負けを決める)もある。全篇に猫たちが詠んだ句があふれ、人気猫イラストレーター・浅生ハルミンの絵も多数収録された(カラーも5点)傑作猫物語。文庫化に際して全篇にわたり加筆訂正した完全版、待望の刊行。全14章、見出しは全て俳句。
猫たちの句の一部をご紹介:片すみに猫がかたまる走梅雨/老猫の小さな足に西日さす/みちのくの涼しさつげよ猫の旅/水を飲む猫の小舌に秋の風/渋柿の花散る里に帰りゆく
そして連句――
スーパーの煮干しの固き余寒かな  ノラ
貧しき家にけふもいついて     トーちゃん

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

98
離れ離れになった子猫達を探して旅するノラ。行く先々で出会う猫たちと俳句を詠む。「猫の気ままな日常」的なお話が、後半はにゃむにゃむとファンタジックストーリーになっていく不思議。堕落した猫は人間になることがあるらしい。もしかしたら私も何世代か前には猫だったかも。精進して俳句を捻ったらいずれ猫にもどれるだろうか。作中のアラシさん(作者本人)がとてもチャーミング。2017/12/09

29
ジャケ読み♪さっき読み終わった作品の余韻を消したくて(>_<)イラストがホッコリとイイ感じです。ネコは堕落するとヒトになるとは、へ〜(^-^)2018/03/11

高橋 (犬塚)裕道

7
星3.5。ほのぼのとして切なくもありのんびりともしている。不思議な猫物語。 麗らかに 昼寝する猫 夢切な2018/03/14

量甘

3
老猫ノラが「奥のほそ道」の旅に出た。俳句を詠む拝猫たちが個性豊かで面白い。猫は念力で俳句を詠んでいる…。<みちのくの涼しさ告げよ猫の旅>俳句とイラストにほっこりした。2020/03/23

ハッピー

3
実家で積読していた初読みの作家さん.マツモトさんちで飼い猫をしていた推定二歳ノラ.サラ,タラ,リラを産んだが引っ越しのときに別れてしまった.子猫が心配になってもとの家に戻ったノラだが,子猫がいないためしかたなくノラ猫になった.そんなノラが十五歳となり猫俳句と出会った.猫縛りの俳句と絵でほのぼのします.2019/03/26

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