小学館文庫<br> くそったれバッキー・デント

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小学館文庫
くそったれバッキー・デント

  • ISBN:9784094063752

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内容説明

『Xファイル』主演俳優が描く父と息子の絆。

1978年のニューヨーク。ヤンキースタジアムでピーナッツ売りをする30代の売れない小説家テッドは、ある夜、病院からの電話で、母の死以来疎遠になっていた父が末期がんと知る。久しぶりに実家に帰ったテッドは、レッドソックスが試合に勝つと、父の病状が良くなることに気づく。父の悪友たちを巻き込み、快復のために大芝居をうつテッド。そしてついに、同率首位のレッドソックス対ヤンキースの最終決戦がやって来た……。
『ホーリー・カウ』で小説家デビューを果たした『Xファイル』のモルダー捜査官による、まさかの小説第二弾!野球、音楽、ヒッピーカルチャーなど小ネタ満載、クセモノ揃いのキャラにニヤニヤ笑い、不器用な父と息子の関係に泣ける、唯一無二のドゥカヴニー・ワールド!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nemuro

14
昨年4月、思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」も本書で17冊目。案外順調に続いてきた“しりとり読書”も、17冊目にしてかなり苦戦。11月15日に読み始めてみたものの令和元年を過ぎて令和2年に跨ってようやくの読了。初遭遇の作家(というか、『Xファイル』主演俳優とのこと)。特に前半部分で足踏み状態で、途中、事実上の中断期間も経ながら、再開後は一気読み。日本のプロ野球に例えれば、「レッドソックス=阪神、ヤンキース=巨人」と捉えている大の阪神ファンな私だが、特に終盤が面白かった。2020/01/06

HNG

2
導入部からは想像できない優しいストーリー。2018/10/25

ペンギン

2
X-ファイルを観たことはなくこの俳優のことはほとんど知らないので(ツインピークスは観たがこの人の記憶はあまりない)変な前知識なしで読めた。が、エンタメとも純文学とも言えないようななんとも不思議な作品だった。キャラクターや展開も紋切り型だし、父と子の確執もあまり感じられなかった。タイトルの通りレッドソックスが物語のキーになっているものの、野球のシーンがあまりないのも残念。そもそもジョークや言葉の韻踏みがかなり多く、なかなか翻訳には向かない作品なのかもしれない。2017/10/07

Inzaghico

1
個人的には処女作の『ホーリー・カウ』よりも好き。 主人公の父親は勝手だが、彼なりの理屈で息子を愛していたのはひしひしと伝わってくる。妻とは他人で愛情も冷めたが、血のつながった息子には独特ではあるが、自分を犠牲にするくらい愛情を注いでいた。 主人公テッドも最初はコミュニケーションが下手くそなナルシストだったが、父親や病院のグリーフ・カウンセラーのおかげで、すこしずつ「大人」になっていく。短いエピローグで、16年後の2004年のテッド(と家族)に再び会えて、嬉しくなる。2017/10/14

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