- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
国家の将来のビジョンを描いた上での国防や国益の議論がなされていない昨今。注目を集める国際政治学者とナショナリズムをテーマにした作品を世に送り出してきた作家が、トランプ時代の日本の針路を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めっかち
4
国家には「祝祭空間」が必要との話が面白かった! でも、猪瀬直樹さんにしても、三浦瑠麗さんにしても、東京裁判史観に毒されてる気がする。だって、パリ不戦条約が、当時の国際法学者にどう評価かれていたかとの視点がなさすぎるもの。ある米国上院議員は「郵便切手一枚の価値も見出すことができない」と言ったというが、これが当時の評価。まぁ、改憲論含めて、基本的には首肯できる内容。ときに、猪瀬さんは国会議員になったが、ご活躍に期待! 三浦先生も、正直あんまテレビ見ないが、地上波で正論を広めて頂きたい!2022/12/07
ランラン
4
冷戦が崩壊し4半世紀が経過。経済的にも政治的にもはっきりとした方向感がつかめていない現況。冷戦の厳しさや資本主義内の路線対立が中途半端だった。そのため米国の存在というフィルターを通じて世界を見ていたため、冷戦崩壊を崩壊と認識せず、時代の構造と要請が根本的に変わっても正面から受け止められない社会となってしまった。北朝鮮が暴発するかもしれない今でも何となく危機感が薄い日本は大丈夫かなと思ってしまう。2017/12/22
ゲンタ
1
年齢の離れた二人だけれど、互いに敬意をもっていることが伺える対談。これだけハイレベルの対話をし続けるには、どれだけの知見が必要なのだろう。引き出しの多さと深さに気が遠くなる思いがした。2020/03/15
mochizo
1
なるほどな対談です。三浦さんの意外な一面が見えて、猪瀬さんの論調が堪能できます。2018/03/01
yuno
1
前半は憲法9条や外交政策について、国際政治学者である三浦氏が議論をリードし、後半は歴史や国家観について、作家であり元都知事でもある猪瀬氏が議論をリードする。両名とも保守寄りの人物で、議論は噛み合っていたと思う。共通して主張するのは、今の日本人には「国家観」が足りないということ。「国家観」とは、明治維新以来の歴史を踏まえた国家に関する考え方らしいけど、結局のところ「国家観」が何なのか良く分からなかったのは読解力不足か。第5章の女性的感性というのは怪しいなぁと思うけど、全体的には納得するところが多かった。2017/11/27