角川新書<br> ヤクザと介護 暴力団離脱者たちの研究

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角川新書
ヤクザと介護 暴力団離脱者たちの研究

  • 著者名:廣末登【著者】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • KADOKAWA(2017/09発売)
  • 夏を先取り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040821337

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内容説明

リアル任侠ヘルパーは見た!
裏(ヤクザ)の地獄、表(シャバ)の私刑
注目の暴力団博士による、生々しき調査録。

リアル任侠ヘルパーとして働く元ヤクザ。
彼の貴重な成功事例には、暴力団離脱者が経験する様々な問題が凝縮されている。
暴排運動は更なる高まりを見せているが、暴力団離脱者の社会復帰は相変わらずまったく手当されていない。
「受け皿なくアウトローを生みだす方がよっぽど危険」と著者は指摘する。
暴力団博士とメディアから命名された注目の研究者が、切実な裏社会と表社会の実状と課題を明かす。

<受け皿なき社会を生みだす方が危険だ。>
■オラオラ・ヤクザとチャッカリ・ヤクザ
■「人さらい」や「金庫」というシノギ
■アウトローという新たな脅威が台頭している
■「なぜ人は犯罪を止めるのか」という理論
■息苦しい社会、危険な社会にNOを

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

30
 やっぱり、一般社会の側に、離脱者の人々を理解するような懐の深さがない限りは、「名のついた秩序のある悪」から「名もない無秩序の悪」へと転化し、治安は、悪化していくんだよなと思った。知ることさえも嫌だという風潮から変えていきたいなぁ。2019/03/24

しんすけ

9
2010年から暴力団排除条例が、各県で施行され現在では暴力団は表面上壊滅した。だが闇の犯罪は増えている。その後も警察官増員は実施されているものの検挙率は日々低下した。犯罪が見えにくくなり、捜査も変化させざる得ない状況にあるからだろう。暴力団排除条例は良しとしても、暴力団を止めた者たちの生活手段が提供されていない、という問題がある。本書では更生率2%というお寒い現状が報告されている。結局、暴力団がセーフティーネットとなってしまうのだ。そして暴力団排除条例下では、それらを闇世界のものと状況悪化を促進している。2021/05/29

kenitirokikuti

8
著者は日本犯罪社会学会に籍を置く、社会学者・作家(別記事によると若い頃は少しグレてたそうな)▲暴力団排除条例(2010〜)が全国で制定された以降の暴力団離脱研究は本書が初(先行研究を数えると片手で済むぐらい)▲行政主導型の浄化作戦だと、けっきょく組織をしめつけることしか出来ないので、組を抜けたものがアンダーグラウンド化することを防げない。また外国のマフィアと連携が始まってしまう。「人さらい」はこうしたアウトローのシノギのひとつ。なんやかんやでバブル期にてっぺんまでヤクザの影響力が浸透したもんな。消えんわ2017/09/17

1
暴対法という締め付け、排除によって、より極悪非道ないわゆるアウトローが増えているとの指摘は他の書物でも読んだ。実際の聞き取りにより、この本では更正への僅かな希望とそして同時にその困難さが示されている。暴力団においてトップにいた者かまたは全く下っぱで辞めた者のほうがカタギの世界でもうまくいく傾向にある調査結果が興味深い。組の中で上昇可能性がなく(出世できなかった)者はカタギになったとて中途半端に薬物に関わったり。これはヤクザをどうこうするではなく、貧困や虐待、無学により堕ちていく負の連鎖の問題かと。2019/01/23

みき

1
タイトルのギャップが面白いですが、真面目に暴対法以後のヤクザの崩壊と暴対法外の新興勢力への危惧を憂いてます。タイトルは実在する暴力団離脱者がその後介護の道を歩むお話からきています。2018/07/20

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