竹書房怪談文庫<br> 恐怖実話 奇想怪談

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竹書房怪談文庫
恐怖実話 奇想怪談

  • 著者名:丸山政也【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2017/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801911888

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内容説明

奇妙な読み味の怪談を披露する丸山政也による実話怪談集。
いじめられっ子のルームメイトがある夜、突然変わった。いったいなにが…「赤毛の友」、病床につく弟が見た夢は傷口から虫が這い出すもの。それから暫くすると…「蛆虫と黄揚羽」、クラスで撮った集合写真に自分が写っていない。代わりに写っていたのは…「集合写真」など41話を収録。
やんわりと纏わりつく厭な怖気、それを祓うことはできない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

136
本書も全41話と一冊に怖い話が目一杯これでもかとばかりにたくさんある中で少しは心が和む話もあって欲しいなと思いますし見つかると嬉しいですね。『頑固オヤジの店』ジンギスカンの美味しい人気店の四十代の偏屈オーナーは口うるさい頑固オヤジだったが味の良さで大繁盛していた。だが不運にもオーナーは風邪引きが元で呆気なく亡くなってしまい、オーナーの弟夫婦が会社勤めを辞めて店を引き継ぐ事となる。けれどオーナーは今も時々店の前に立っていたり、ジンギスカン鍋の肉を丁度いい焼き加減にして客の取り皿に盛り付けたりしているという。2020/11/04

HANA

61
実話怪談集。所謂因果を無視した奇妙な話を集めているが、それがハマっているものは非常に嫌な薄気味悪さを秘めている。「集合写真」や「上棟式」「古い記憶」とかは全編薄気味悪さを湛えていてとても嫌。特に「集合写真」の裏に何かありそうな感じは特筆もの。ただ起きたことがあまりにかけ離れていると、何が何だかわからないものもあるように感じられた。こう読んでいくと奇妙な話って、心霊物や狂人物が直接迫ってくるのに対して、どこか迂回して思わぬ不気味さを表してるというのがよくわかるなあ。理不尽な嫌さ、堪能させていただきました。2017/09/19

澤水月

26
著者真骨頂の多国籍怪談、パントマイムや黒妖犬などに幻惑された。純和風の怪談、梅屋敷も素晴らしい…梅を見たら魘されそう。全体に長時間かけて蓄積、磨かれてきたのだなと行間から仄見える。非常に良かった。全く偶然ながら同月刊行の竹の他著者本に謹厳な人物に秘められた 悍しさ描く似た話あり怖い。職業やその嗜好まで一緒で驚き(確実に違う出元なのに!2017/09/02

うさっち

18
「あいず」、「膝掛け」などの切ないけど、いい話が好き。「集合写真」のその後も気になる。2019/08/13

qoop

9
ひねりのないタイトルに反して内容は充実。まず構成が練られていて好印象。冒頭の〈パントマイム〉から〈梅屋敷〉〈鶴女房〉……と一話ごとに浮かぶビジュアルが色合いからして異なり、読み進むにつれ多種多様な怪異と出くわし続けることに嬉しくもゾッとさせられる。同時に、内容の軽重に関わらず全編に漂う不穏さも色濃く、まさしく巧者の作だなと感心する。2017/09/12

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