- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
繁華街でも商店街でもない場所にぽつんとあるひなびた酒場。破れた赤提灯、煤けた暖簾、汚れた引き戸。一見客を突き放す閉鎖的な空気を漂わせている。どうしてこんな場所に飲み屋があるのか。場末の酒場にはそんな疑問がわくが、そこには現代史とも密接な関係を持った歴史があり、個性的な店主と常連客の人情が息づいているのだ。場末の酒場には、酒徒の好奇心を満足させる物語がある。日常のしがらみに疲れた人間を癒やす、魂の原風景とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
35
2017年刊のコミックエッセイ。作画の和泉晴紀(昌之)と原作の藤木TDCが、首都圏の辺境(交通が不便)に赴き、変なスポットを訪ね歩く。侘しげな個人店で飲んで昔話を聞き、何ごともなく電車で帰る。知らない土地をこっそり覗く小探検。北区滝野川、府中是政、埼玉和光などの他、銀座や新宿もある。横浜大口商店街の熟成ぐあいは特筆ものだ。多少のトラブルも含め、人の歪みや矛盾を突き詰めず、まったりと玩味する姿勢が良い。二人の背負った時代の偏りや下ネタも込み。「馬鹿じゃないの」と笑いつつ読めば、善良な市民でいる疲れが癒される2020/08/09
なやら
0
面白い!行ったことのある酒場が一箇所だけだが登場。うれしい。2018/01/11