ちくま文庫<br> マイマイ新子

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ちくま文庫
マイマイ新子

  • 著者名:高樹のぶ子【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2017/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480434517

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内容説明

新子はマイマイ(つむじ)をピンと立て、妹や友達と今日も元気に駆けまわる。大好きなおじいちゃんが作ってくれたハンモックは二人だけの秘密。昭和30年の山口県国衙を舞台に、戦争の傷を負いながらも懸命に生きる大人たち。変わりゆく時代の中で成長する日々を懐かしくも切なく描いた傑作。片渕須直監督アニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』原作小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんけー

17
面白いですね♪マイマイ?とはカタツムリのこと、額の髪の毛がクルン!ととぐろを巻いてるのでマイマイ新子(^.^)舞台は戦後昭和30年頃。9歳の新子は正義感が強いチョッとお転婆(死語ww)な女の子♪彼女を中心に当時の世相と子供達の友人関係とか、大人の事情とかを以外とリアルに描き出している。原爆を落としたアメリカに対する疑問と怒り?大好きなお爺ちゃんとの対話と別れ、9歳なのに結構大人びた視点を具有している新子にホッコリ♪幼馴染みのしげるとも喧嘩したりジェラシー感じたり?エピソードが豊富(^.^)読んでみて、→2017/08/09

あぶらや

12
映画を見てすぐに読みました。映画もこの原作も非常にワクワクしました。2つあるツムジのうちの一つが額の上についている新子。千年の都があった時代に作られた直角に曲がっている小川。広い田んぼ地帯に住む人々。昭和30年の時代は田舎にはテレビもまだ来ていないけれど、子供達がイキイキと毎日を過ごす。 2020/10/10

Yoshiyuki Kobuna

6
戦争の影であるとか、生と死の連想や対比であるとか、思い起こすのは、むしろオルコットの『若草物語』。この原作から、映画『マイマイ新子と千年の魔法』が組み上げられたのが興味深い。2017/07/04

のりべぇ

3
昭和30年の山口県国衙にて新子、九歳の世界。おじいちゃんの片目の小太郎、可愛い妹光子五歳、父東介、母長子、祖母初江と同級生、ご近所さんとの当時の日常話、26章。解説にもあるように死が遠くない、じいちゃんの死で締められる構成もそれが強く感じられる。さて、映画はどうなっている?2019/03/21

こまいぬ

3
親世代より少し上の話なのに、不思議と懐かしいような話。兄弟とか友達関係、親の泣いている姿を見た時や叱られて家出してしまうこと。先生から少しおちつきがないといわれるとか。子どもの世界って、案外変わらないんだなあと思う。戦争の影がほのみえるが、戦争中ではないからこそ新子たちに、自分が小学生だった時のことを見て懐かしく思えるのかもなあ。2017/07/02

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