真田信綱 - 弟・昌幸がもっとも尊敬した真田家随一の剛将

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真田信綱 - 弟・昌幸がもっとも尊敬した真田家随一の剛将

  • 著者名:近衛龍春
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • PHP研究所(2017/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569760605

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内容説明

川中島、上野、小田原、三方原合戦……。三尺三寸の「青江の太刀」を馬上から操り、信玄の快進撃を支えて智将の父・幸隆とともに武田家中で確固たる地位を築いた剛将・真田信綱――。初陣となった天文二十年の砥石城攻めから、五回にわたる川中島の戦いをはじめとする上杉景虎(謙信)との因縁の戦い。その後は息つく間もなく、岩櫃城・嶽山城を落とし上野の吾妻郡を制圧するなど各地を転戦していく。さらに幸隆から家督を引き継ぐと、北条氏政との小田原城攻め、武田の西上に伴う徳川家康との戦にも参陣し、目覚ましい功績を挙げた。そして信玄亡き後は、設楽原の血戦で勝頼をかばい壮烈な討死を遂げる……。本書は、謀将で名高い弟の昌幸が「兄上が生きておれば、真田家も変わっていた」と心より尊敬し、甥の勇将・幸村が終生「己の目標」と憧れ続けた男の激闘の生涯を描いた歴史人物小説。この男を抜きにして“真田の武威”は語れない!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

81
面白かったです。真田昌幸が最も尊敬した一族の豪商が真田信綱。マイナーな武将ですが、その手腕たるものは想像を超える凄いものがありました。猛将タイプというのは当時の武将にしては珍しいタイプなのではないかと。武田家中の中で確固たる地位を真田が築いたのも信綱の活躍あってこそのものでしょうね。また、川中島の戦いが通説と異なる解釈なのが新鮮です。幸村も己の目標と掲げた男。その激動の生涯はとても興味深いものでした。2017/08/15

future4227

24
世の中が幸村ブームなので、敢えて同じ真田でもちょっとマイナーな武将を狙ってみました。主人公は昌幸の長兄にあたる信綱。知謀派の真田家では珍しく猛将タイプ。ちょっと思慮に欠ける張飛のような感じ。この本の面白いところは川中島の合戦が通説と異なる所。有名な第四次川中島合戦において、そもそも上杉謙信ともあろうものが、敵中の真っ只中の妻女山に布陣するわけがないという新解釈。一応啄木鳥の戦法も一騎討ちもあるけれど、謙信と信玄の布陣が微妙に違うので、新鮮な川中島合戦が楽しめる。2016/03/09

Book Lover Mr.Garakuta

19
図書館本【速読】:武家の慣わしに則った本で、智将と言うよりは武勇で名をはせたという感じ。戦国真田家の勇猛な軍人(武将)の一人。取り巻きも凄いです。2021/10/16

Bibliobibuli

13
また一人、勇猛かつ賢明な武将を知ることができました。すべての事が見えているのに、最期はいさぎよく決めたような感じがしました。それにしても真田一族のメンバーは皆、すごいですね。まだ未読の長編「真田合戦記」「真田太平記」「真田三代」等を読むのが楽しみになりました。(戦国武将を全般的にもう少し勉強してからこれらの長編に挑みたいと思っております。)2017/10/25

maito/まいと

12
父・幸隆、弟・昌幸に囲まれ、割と目立たない?兄・信綱を描いた歴史小説。史料がそれほど多くはないはずなのだが、父や弟、そして信玄や勝頼、義信との人間関係から、そのキャラクターを浮かび上がらせた近衛さんのすばらしい引き出し方で、真田家の嫡男としての強さや勇ましさがにじみ出ている1冊。長篠の戦いは武田家崩壊のきっかけになってしまったが、真田家にとっても辛い結果だったなあ。2013/10/25

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