二世

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二世

  • 著者名:尾崎裕哉【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 新潮社(2017/09発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103502616

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内容説明

僕の父は尾崎豊。僕は彼のことが大好きだった。彼になりたいと思うくらい。それなのに、いつしか彼の息子であることを隠して生きるようになり、自分の中から彼を消し去ろうとさえした――父との“邂逅”を経て、息子は父と同じミュージシャンの道へ踏み出していく。26年間の“魂の遍歴”を率直に書き綴った決意の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

112
{2016年} 1992年26歳の若さで亡くなった父(薬物の過剰摂取による事故死と見られていたが、のち2通の遺書から自殺と判明)。「二世」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、政治家・芸能人(伝統芸能を含む)。何だコイツ! 才能もないくせにのさばっている所詮親の七光りさ、との嫉妬めいた感情を抱いてしまうのはワタシだけ? 「誰もが、誰かの二世である」。何ら努力することなく、安易に親と同じ道を選んだ者が生き残ることもある世界であえて茨の道を選んだ以上、生半可な覚悟ではない筈。目指す道を邁進していただきたいものです!2017/02/22

starbro

98
TVで尾崎裕哉のドキュメンタリーを視て、曲を聴いて興味を持ったので、読みました。私は尾崎豊と同級生なので、尾崎裕哉は息子のような感じです。良くぞここまで成長してくれた!尾崎豊のように触るとスパって切れてしまう研ぎ澄まされたナイフのような感覚はありません。ミュ-ジシャンとしてのポイゾンの要素が欲しい気がします。尾崎裕哉ではなく、歌舞伎役者のように二代目尾崎豊を襲名すれば、良いんじゃないかなぁ!NHKは、尾崎裕哉を紅白歌合戦に出場させますでしょうか?2016/11/12

風眠

14
『I love you』は私にとって、特別な歌。ピアノで弾き語りする時も自分の想いが入り過ぎて、必ず泣いてしまう。だから私はこの歌を人前で歌った事がない。でも、たったひとり、ひとりだけに聴いてもらった事がある。よれよれの『I love you』。尾崎豊の音楽を愛した人は沢山いて、その数だけ思い入れがある。だから比べられてしまうのだ。尾崎豊の息子という枕詞がついてしまうのだ。ただの尾崎裕哉として受け入れてはもらえない葛藤がありながらも、同じ音楽の道を選んだ。それは彼の父親に対する一途な想い、なのだと感じた。2017/03/12

niaomi

14
テレビで尾崎裕哉さんの1時間位のドキュメンタリー番組を見た。この本でも何度も出てくるけれど、驚くほどの声質の遺伝。それをキチンと認めて、自分らしさを加味して尾崎豊と同じ世界で生きていく事を決めるには相当な葛藤、覚悟、迷い、様々な気持ちがあっただろう。 真っ直ぐな飾らない心の内を書いた「二世」を読んで、さらに応援したくなった。特に尾崎豊ファンという訳ではなかったのに。裕哉さんの歌をまた聴きたくなった。2016/10/09

しびぞう

8
読んでみて、徹尾徹頭尾崎裕哉の印象はふわふわとしていた。ふわふわの正体は読み進むうちにその濃さを増していったが、確固たるものになることはなかった。固まらなくていいのだ。柔らかくなければ、誰かを包むことなどできないのだから。2016/10/29

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