内容説明
大洋栄和銀行の上杉健は、問題があると思えば上司や官僚であろうと容赦しない広報部次長だ。横領、派閥抗争、大蔵省接待、インサイダー取引。数々の苦難を持ち前の正義感で乗り越えてきた上杉に、未曾有の金融不祥事が立ちはだかる! 隠蔽を図る経営幹部たち。腐敗が極限にまで達した銀行の膿を出し切ることはできるのか? 企業エンタテインメントの傑作。『さらば銀行の光』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Walhalla
33
著者ご自身の行員時代の出来事をベースにして描かれています。と言う事は、モデルの銀行もすぐに分かってしまいますね。あの総会屋利益供与事件を題材にした作品は他にもいくつかありますが、それ以外にも、いくつかの不正を目の当たりにしてこられたのでしょうか・・。そして、合併後のゴタゴタについても多々触れられていますが、それが温床の一部にもなってしまっているのでしょう(元頭取もそんな事を言っていたようですね)。バブル、MOF担、インサイダー・・。江上剛さんの銀行モノはどれも面白いです。2022/06/09
こうせいパパ
19
一人の銀行員の立身出世を描いた物語。というか作者自身の自叙伝とのこと。なかなか臨場感溢れる内容で面白かった。半沢シリーズで理解していた銀行の実態を再確認した。2014/01/12
誰かのプリン
11
銀行内部での横領、インサイダー取引、不正融資など銀行が抱えている暗部を次々に明らかにし改革していく主人公上杉健。 彼の信条には、「人様のお金で商売しているのだから、頭を下げて商売しろ」と銀行入行時父親から言われた言葉を背負っている。 どおりでリアルティだと思いきや、作家さんの自伝だったのですね。面白かったです。2017/02/02
スプリント
8
有名な銀行をめぐる不祥事をうまく取り込んでいてリアリティのある展開に引き込まれました。2017/06/29
ナツメッグ☆
8
もうひとつの「池井戸ワールド」といっては、江上剛には失礼かもしれないが、どうしても池井戸潤と比べてしまう。もっとも江上のこの作は、実際にあった事件をもとにしているだけにリアリティが違う。「聖域」だなんて人のふんどしで相撲をとる金融資本が何を言うか。もっと謙虚になれと言いたい。しかし主人公の健君、よく泣くねぇー(^ ^)。2013/10/20
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