悪魔の手毬唄

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悪魔の手毬唄

  • 著者名:横溝正史
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 出版芸術社(2017/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784882933236

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内容説明

狂おしいまでの見立て殺人の宴を描いた横溝文学の集大成!休養のため岡山県の僻地・鬼首村を訪れた金田一耕助。大人気のタレント・大空ゆかりが、故郷のこの村へ帰ってくる――村中が歓迎ムードで沸き立つ中、悪魔が仕掛けたような狂気の連続殺人が、手毬唄にのせて幕を開ける… 閉鎖的な山村を舞台に、著者がその真骨頂「見立て殺人」に再び挑む!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪風のねこ@(=´ω`=)

84
いやぁもう面白い!人物の掘り下げも充分でトリックも効いている。背筋が凍るような不気味さも、強い方言でほっこりする台詞回しも緩急がついて病みつきになる。登場人物が多いので家系図を描いてみるのもいいじゃないかな。思ったけど金田一自身、結構小心な性格なんだろうな。そうだからこそ観察眼が肥えていると思う。他に対する好奇心が強く、大胆な行動をしつつもどもりながら話もする。そういう調子も、好ましく感じる。2020/03/04

Yuna Ioki☆

50
1250-453-44 ☆ハロウィンフェス☆No.8 横溝正史作品初登録。ストーリーはよくできているのだが、漢字を使って欲しいなと思う部分にひらがなが使ってあり読みにくいのが難点(¯―¯٥)普段いかに自分が漢字をたよりにひらがなを適当に読み飛ばしながら文脈を追っていたのかがよく分かったよ(¯―¯٥)2015/10/21

優希

37
村に伝わる手毬唄の句の如く殺人事件が実行されていく流れが恐ろしくも美しく感じました。狂気の連続殺人とも言えると思います。見立て殺人、奇妙な遺体など横溝の得意とするエッセンスが込められている作品ではないでしょうか。2024/11/22

ぐうぐう

35
『悪魔の手毬唄』は、執筆の背景を知るとより楽しめる。当時、すでに横溝正史は『獄門島』『八つ墓村』『犬神家の一族』を発表し、金田一耕助シリーズを不動のものにしているし、本格推理の旗手としてのポジションも確立されている(本当の意味での横溝ブームが来るのは、角川書店が仕掛けたメディアミックスが来るのを待たねばならない)。そんな横溝の、戦後本格推理の集大成といった位置付けで執筆が開始されたのが『悪魔の手毬唄』なのだが、そこに思いもよらぬ小説家が二人登場する。仁木悦子と松本清張だ。(つづく)2017/02/17

katoyann

16
『悪魔の手毬唄』所収。岡山に位置する架空の山村、鬼首村を舞台に起こる連続殺人事件をテーマとする。村に伝わる手毬唄の句のように殺人事件が実行されていく。今回も犯人を読み解くことはできなかったが、「この人だけは死なないで」と思っている登場人物が無惨にも殺される場面もあり、なかなかショックな物語だった。ネタバレしないように書けば、村で起きた情事を端に発する人間関係への執着が不気味である。2024/09/04

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