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内容説明
「阿呆列車」はじめ数多くの随筆、「冥途」はじめ短編小説で21世紀でも大人気の内田百けん(「けん」の文字は門がまえに月)をめぐるエッセイコミック。漱石・芥川はじめ文豪達や鉄道・飛行機・震災・飼い猫まで全25篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
70
表紙カバーをはずすと、鳥籠、ビール、山高帽、ノラや、冥途、ステッキ、琴、ゲラ、鉄道と、百閒的宇宙が広がるまさにヒャッケンマワリ。百閒先生と言えば鉄道の話は勿論、教え子とのやりとり、木曜会でのこと、創作秘話など人となりが存分に楽しめる。芥川龍之介とのやりとりは意固地な少年のようでもあり、素直になれない百閒ににんまりしてしまう。頑固で自由なあらゆるエピソードから、百閒の妄想しているであろう事柄を思い描くのもまた楽しい。(⇒)2021/06/18
しましまこ
21
コレはヤバイ、泣ける。への字口の先生が愛しくて泣ける。年だ...2017/09/09
猫丸
18
読友さんのレビューで知って。百閒の顔をメガネのほか数本の線で表してしまう。極度に様式化されてもこれは百閒だなとわかるのだから、絵の描ける人の才能は羨ましいものだ。阿房列車をはじめとするいろいろな作品の内容紹介や作家の実生活あるいは関係著作などをめぐる考察を交えて4〜6ページほどでまとめた短編集。各編とも単なる百閒作品の可視化にとどまらず、漫画作家の作品として仕上がっている。いくぶん前半の方が質が高いようだ。2020/05/17
さすらいのアリクイ
12
おせち料理みたいなマンガだなと思います。内田百閒の日々の出来事や、百閒のまわりにいた人達はどういう人達だったか、百閒と何をしたのか、されたのかを描いたマンガ。他の本を読み知っていたことも、全く知らなかったこともこのマンガに触れてみると「ああ、そうだったのか」と理解できる、題材が気持ちの中に入っていく感じがする。何で内田百閒を題材に描いたのかは謎が残りますが、百閒の色々な材料を集め丹念に調理、準備を行い、マンガという重箱の中に材料を配置したような。そのあたりおせち料理的だなと。手間と蓄積を感じるマンガです。2019/09/14
あーびん
12
内田百閒の随筆のおいしいところを集めたコミックエッセイ。私がイメージする百閒はやっぱり『御馳走帖』のおからにシャンパンの組み合わせ。あと物心つく前に煙草を覚えていた超ヘビースモーカーだったこと。漱石や芥川龍之介、ノラとのエピソードもいっぱい。教え子の死を悼み「しかしなぜ死んだ。馬鹿。」って最高のツンデレならぬ死後デレ。なんだかんだいって人たらしだったんでしょうね。2017/09/06
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