これからの地域再生

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これからの地域再生

  • ISBN:9784794968302

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内容説明

中規模都市の繁盛が、日本経済を活性化させる!国が掲げている目標の「国土の均衡ある発展」は有効なのか?現状進んでいる「東京一極集中」をこのまま是認していいのだろうか?人口減少が避けられない日本にとって、すべてのエリアでの人口増加は不可能である。「一部エリアの人口の増加」と「その他の地域での人口減」の幸福な同居こそが現実的な解ではないのか。また災害が多い日本では、東京の一極集中はリスクを伴う。リスクを分散させ、金沢、高松、山口、長野、福岡はじめ、東京の近郊など、人口10万人以上の中規模都市を豊かに、個性的に発展させることが、日本の未来を救う。建物の時間と場所のシェア、ナイトタイムエコノミー、地元農業と都市の共存……多くの工夫と創造によって、前向きな明日が生まれる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

158
愚息のレポートをサポートするために読みました。人口減少の時代、地方・地域は、様々な課題をかかえています。7人の執筆者が、色んな角度から提言していますが、抜本的な解決法は、中々ないため、複数の手法で何とか乗り切るしかないと思います。大変厳しい時代です。2019/07/21

さきん

24
ミニ東京を地域に作らず、他のやっていないことを探してやること、ヤンキー出身や地元の名士が頑張っている地方の虎の存在、新たにものをつくのではなく既存のものをリノベーションするなど。コンパクトシティは、活気のあるスポットを再生するという意味では魅力的。でも長浜を廻って感じたのは、切り捨てられた地域の悲惨なことこの上ない。車社会とどう区切りをつけるのかもまちづくりに大きく影響してくる。2017/12/01

nishi

10
近年の地方再生においては、物的資本を強化するのではなく人的資本への投資を行うことが重要であり、適切な人材がいた場合における地方の再生例が数多く示されている。出てくる事例はどれも突飛なものではない経済学の基礎的な考えに基づく方法であるが、既存のルールにとらわれないクリエイティブな発想とプレイヤーとなる地域の人たちとのコミュニケーションによって成功している事例ばかりだなと思った。そういった意味で、前段の多様な人材を受け入れることのできる街づくりは重要であると強く感じる。2021/06/06

アセロラ

9
地方が都市から最も輸入してるもの、それは「本社機能」ということは考えたことがありませんでした。地方の工場がフル稼働しても、本社の利益になります。地域経済の所得を外に逃さないためには、輸入している財やサービスを、地域の中で開発、企画、マーケティングなどをして生産することが重要です。6章の地域農業モデルも興味深いです。はじめにと序論の飯田さんの文章は難しいのですが(でも勉強になります)、他の著者は読みやすいので、序盤で挫折せずぜひ読んでほしい本です。2020/07/19

おせきはん

8
センシュアス・シティ、建物の時間と空間のシェア、ヤンキーの虎、農業の地方都市民・貢献論など、地域再生に取り組む際の興味深い視点が多く紹介されていました。特に、地元でつくられた農産物の地元での消費は、著者も指摘する通り地元でお金が循環する経済の拡大にもつながるので、市町村単位では難しいところも、地域単位で取り組めるといいですね。2018/04/15

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