集英社文庫<br> ポケットマスターピース01 カフカ

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集英社文庫
ポケットマスターピース01 カフカ

  • ISBN:9784087610345

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内容説明

カフカの文学は、映像的であるという印象を与えながらも一つの映像に還元できないところに特色がある。『変身』のグレゴール・ザムザの姿も言語だけに可能なやり方で映像的なのであって、映像が先にあってそれを言語で説明しているわけではない。……読む度に違った映像が現れては消え、それが人によってそれぞれ違うところが面白いのである。この機会にぜひ新訳でカフカを再読して、頭の中の映画館を楽しんでほしい。(多和田葉子・解説より)

目次

変身
祈る男との会話
酔っぱらった男との会話
火夫
流刑地にて
ジャッカルとアラブ人
お父さんは心配なんだよ
雑種
こま
巣穴
歌姫ヨゼフィーネ、あるいは鼠族
訴訟
公文書選
書簡選
解説
作品改題
カフカ 著作目録
カフカ 主要文献案内
カフカ 年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ@ゆるりと復活

159
はぁ…駄目だ。もう…限界です。「訴訟」の途中まで読んだけど挫折。 まず「変身」の虫の描写のおぞましいことといったら。家族がある日巨大な虫になってしまったら…もう愛せないかもしれない。もう触れあえない、ことばも交わせない、でも養わなくてはいけない…介護小説?引きこもり小説? それでも「変身」はまだ読めた。「巣穴」が…辛すぎて…「訴訟」(審判 改題)は比較的面白かったので頑張りましたが世間も不穏ななかこれ以上読んでたら鬱になる!と完読を断念(´༎ຶ۝༎ຶ)誰か私にカフカの読み方を教えて。2020/03/28

KAZOO

123
久しぶりに、これぞ世界文学という作品集を読みました。このシリーズは13冊出ているそうですが最初はカフカでしかも多和田葉子さんがいくつかの短篇を訳されています。変身ということで「かわりみ」というふりがながあって、今までとはまったく別の作品を読んでいる気がしました。解説でこの作品を多和田さんは「介護」と言う観点から訳されているようです。また川島先生の訳の「訴訟」(むかしは「審判」という題名でした)もかなりむかし読んだイメージと異なる気がしました。カフカの新しい魅力を見つけ出したような気がします。2018/03/20

みあ

107
カフカの小説を読むといつも軽い目眩のような衝撃を受ける。カフカに、「お前の見ている世界は本物なのか?」と問いかけられているような気がする。どこかユーモアがあるのに悲しく不条理な世界。それがカフカの世界だ。そんなカフカの小説が濃縮されて詰まっているこの本は贅沢だと思う。「変身」、「巣穴」、「訴訟」の中編と9つの短編、それに公文書選と書簡選が収録されている。個人的には3つの中編小説が面白かった。ひたひたと押し寄せてくる不安、それはカフカ文学の原点であり、ユダヤ人として生きたカフカが常に抱えていた恐怖でもある。2019/04/07

優希

94
変身、訴訟を含め、中短編や論文、書簡など盛り沢山でした。新訳なので読んだことのある変身や訴訟が新しい物語に感じました。訴訟は有名な審判というタイトル。他の短編も様々な模様や映像を見せ、映画のような雰囲気が楽しめます。また、カフカが書いた論文や書簡が読めるのは貴重だと思いました。1冊でカフカの魅力を味わえるお得感のある一冊です。2015/12/04

ジンジャー(C17H26O4)

91
正体不明、目的不明、理由不明などなど。明確に描かれていないことが多々あるにも拘らず、とても映像的であるという不思議な面白さ。否応なく想像力が働くけれど想像しきれなくて、半ば諦めて翻弄されながら読んだ。理不尽さには苛ついて、出口を求めて彷徨った。到達点が見えない不安と緊張が継続する中、答えは何なのか知りたい欲求に駆られる。正確なんてないだろうに。求めてしまうから苦しいのだけれど。どことなく感じるユーモアに救われる気もした。『巣穴』と小編が好み。2020/08/09

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